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アヤナザのポルトガル通信

第6回:マデイラの風を感じるカフェ
Golden Gate


2020.06.19

ここでのブログにも慣れてきて、久しぶりにポルトガルの美味しいものを紹介したいと思い、本日はマデイラ島で入ったカフェを紹介することに決定。梅雨に入った日本、気持ちだけはマデイラの南国感漂うカフェへ行ってみてください。
と言っても、マデイラも湿気がなかなかの場所ですが・・・。

さて、マデイラのフンシャルの街中を歩いていた時に疲れてひと休憩に入ったカフェ、
めちゃめちゃ南米の風が吹いていたカフェレストランの
名前はなんと、Golden Gate!
なかなかの名前をつけていらっしゃる。



「なんとかゲート」と聞くと、クリントンがスキャンダルを起こした例のゲートを思い出すので少し気分は悪いですが、
まぁそれは置いておいて・・・

こういう重厚感ある作りにモザイクタイルという街の構造がめちゃめちゃ南米のよう!
というか、本当に「マデイラは切り取ったらブラジル!!」みたいなスポットがたくさんあります。



外のテラスへ出ても見える景色がもう、ブラジルでしょ!笑
思わず、ブラジルの友人に冗談で「今ブラジルにいるよ」と送ってしまったほどです。
5分以内に「ホント?リオ?」と返ってきて笑いました。



この青い空と緑、そこに映えるモザイクタイルと重厚感のある建物が、私が惚れたブラジルなのですが、
ここには、全てが揃っている!と興奮してしまいました。ずっと住んでいた場所なのでついつい・・・。
この写真の角度なんてもう私が行っていたブラジルの大学の門にクリソツ!



テラス席からは立派なつくりのBanco de PortugalやJoão Gonçalves Zarcoの像が見えます。
はい出ました。ポルトガル。もう大航海時代に名を残した有名な人も多すぎるし、
彼らの名前もに似すぎてる!とりあえず、ジョアオンとジョゼは鉄板中の鉄板。笑
私の友人にも数えきれないほどいるのですが、
それもそのはず、ポルトガルは付けられる名前が決まっているのです。例えばブラジルは基本的に何を付けてもいい
と言ったら語弊があるのですが、究極の例外を除いては付けていけない名前はほとんどありません。
しかし、ポルトガルは付けていい名前の範囲がブラジルほど広くないのです。
それは名前が被るわけだ。

João Gonçalves Zarcoはポルトガル人貴族の航海者で初めてポルトガル人としてマデイラ島に到着した人です。
さぞ興奮しただろうな。
マデイラ島にいる時に、グーグルマップで現在地を確認し、果てしなく何もない位置に自分が立っていることを
少し恐ろしく感じたので、本当にここまでくるのは怖かったのではないかと思いました。

しかし銅像を見て思うことは、大航海時代に貴族として生まれても、チキンな性格だったらどうしてたんだろう・・・
ということ。「お母さん僕、別に航海に出たくないよ。」と言うことなんてできなかっただろうにと。
「男は黙って航海へ」が普通だったのかな。
人間の適応力はやはりすごいですね。
最近ハラリの本、サピエンスにハマっているので色々と考えてしまいます。

話が逸れたところで、それでは早速中へ入りましょう。
ポルトガルに珍しい、スイーツパラダイスが待っていました!!!



わーお!
そして店内はめっちゃ重厚感ある雰囲気!!!
ウェイターさんもキメキメだし!



やはりイギリス人がめちゃ多いマデイラ島だけあって、メインのところは観光客を意識している感じですね。
周りもヨーロッパ系外国人で溢れていました。

私たちはカフェ使用として入店しましたが、ご飯を食べに入る時はあまり変な格好をして行かない方がいい場所です。
スイーツもポルトガルのスイーツとフランスやイタリアのスイーツが混ざっている感じでファンシー路線。
Bolo de Berlim などのポルトガルのスイーツもあるところを見ると、ポルトガルを捨てていない感じが見え、
好感がもてました。



しかし、こういうショーケースは見ているだけでウキウキしてしまう。
エスプレッソだけを飲みに入った予定が・・・これは買わずにはいれなくなってしまいました。



コーヒーを飲んでいると、あるものが目に入ってきました。
BOLO DE MEL!これはマデイラ島の郷土料理!日本語に直訳するとはちみつケーキという意味で
マデイラ島を代表するスイーツです。



ラッピングも可愛いし、手作りということなので、家族に買って帰ることに!ホームメイドだし、保存は常温でいいと言っても日本まで持つかな〜とヒヤヒヤしながら、持ち帰りました。

BOLO DE MELは、普通のケーキではなくかなりドッシリなケーキ。食感はブラウニー系です。
日本語でいうとケーキというよりは焼き菓子に近い気がします。
ドライフルーツやナッツ、スパイスがたくさん入っていて結構重め。



やっぱり美味しかった!
しかし、日本で食べた時は少し甘すぎたかな・・・洋酒が結構入っているので、苦手な方は苦手かもしれませんが、
マデイラらしいケーキです。

お土産を買って、カプチーノ1.75Euroとジュース3.75euroを飲み合計24.75ユーロでした。

このカフェはめちゃマデイラの空気感を感じるのに完璧な場所で、少しリオデジャネイロの風の様なものを感じました。
もちろんリオよりは断然綺麗ですが、ポルトガル人はリオを大好きな人が多いことを見ると、
やはり通じるものがあるのですね。

リオにいるよりも、なぜかマデイラ島にいる時の方が遠くへ来たような気分もしましたが、
大西洋で感じる南国の風もいいものだなぁと思いました。
やはり島というのは色々な面白い顔を持っていますね。

このカフェのテラス席に座って、南国の風を感じ、大航海時代に想いを馳せるのもまた素敵なマデイラでの過ごし方になるでしょう。

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今回紹介したGolden Gateカフェはこちら
 
Profile
筆者:アヤナザ

10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。

最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。