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アヤナザのポルトガル通信

【世界はほしいモノにあふれてる:ポルトガル】バイヤーの私が本当に伝えたかったこと


2021.01.23

さて、ポルトメンバーの皆さん・・・どこから始めましょう。どこから始めたらよろしいですか?とにかく今言えるのは、
ありがとうございました。



こういう、定番な言葉ってどうかとずっと今まで思っていたのですが、みなさまNHK「せかほし」のご視聴本当にありがとうございました。そしてあたたかい言葉をたくさんいただき本当にありがとうございました。正直、色々な想いが混ざりすぎて、今ここに何を書いて良いのか分からないのですが、ここは私たちのリアルを唯一伝えられる場所。やはり今の気持ちを記しておこう!伝えよう!と思いパソコンを開きました。

なんというかもう感慨無量ですね。

ポルガル通信を読んでいてくれた方はご存知かと思いますが、当日まで自分も最後までどのような番組になるか分かっていなかったので、どうしても「楽しみ」よりも「不安」が強くなってしまい、あぁでもない、こうでもないとネガティブなことばかり考えていました。伝えられないことがいっぱいあった。あそこはもっと完璧な返しがあったのに。そんな思いがループしていたのはポルトガル通信を読んでくださっていた方々はもう知っていると思います。

しかし、終わって見ると、それはもう感動に包まれ、ここまで地道にやってきて良かったと涙が出るほどの気持ちの昂りに、「やはり大きいことを迎える前にはブレイクスルーはつきものなんだな」と改めて気づかされました。これは人間誰しもに当てはまることでしょう。

番組を見終わるまで、我が家は全てオフライン。ケータイも、パソコンも手が届かないところに設置し何も触らないようにして見ていたのですが、終わった瞬間ケータイを見ると、大変なことに。一瞬ケータイが爆発するかと思いました。一体今何が起きているのだろう・・・と唖然。

一夜明け、そして二夜明け、思ったこと。
それは好きなことを貫いてきてよかった。

今までたくさんの方々に支えられてここまできた私たちで周りの方々には感謝しても仕切れないですが、何しろポルトガルとの貿易を始めた当時は意味が分からないことが多すぎたため、たくさんの人に「何やってんの??」という白い目で見られていました。何も分からないところからただパッションで始めた仕事だった為、ビジネスとしては成り立たないし、色々な場面で最初から上手くいくはずもなく、辛く悔しい出来事も、不安に押し潰されそうになる夜も数えきれないほどありました。

しかし、「自分にしか見えない世界」というものは存在し、時にその世界観は周りの人には説明ができないもの。例え巧みな言葉を使いこなし説明ができたとしても、それが自分以外の他人に伝わる確率というのは本当に低いのです。自分が見ている世界は自分にしか見えない、例えそれが家族だったとしても。

私にとってのその「独特の世界」はポルトガルでしたが、あなたの「独自の世界」もきっとあるはず。

今、コロナで皆さん先行きが見えない不安の中で毎日日々を送っていると思います。不安を感じてはどうにかなるよと自分に言い聞かせる日々。私は今回の「せかほし」でポルトガルの良さや美味しいものを伝えたかったのは言うまでもないというか、当たり前のことなのですが、その奥に「自分に正直に素直に向き合うことによって未来は開ける」という間接的なメッセージを込めて撮影に挑みました。

世の中にはこれからテクノロジーの爆発的進化がやってきます。日本はまだまだスローではありますが、世界はもう着々とその進化が始まってきている。それと同時にこれからは圧倒的個人の時代です。

どの国へ行っても、お店もファッションも食べ物も生活習慣でさえもグローバル化により似たようなものになってきています。そんな社会の中で自分を自分として保ち、機械やAIにはプログラミングできない自分の感性を育て、クリエイティブになっていくことがどれだけ大切か。その中で自分の中の単純で根拠のない「好き」という気持ちがどれだけ大切なことか・・・少しでも考えるキッカケになってくれたらこんなに嬉しいことはありません。

皆さん、コロナで不安定な日々が続いているのは世界中同じです。不安に押し潰されるのではなく、自分の世界を見つけ、または取り戻し、自分の好きなものを極めてください。そして、こんな世の中だとしても、夢を諦めないで、将来に希望を持ってください。あなたの趣味や嗜好は誰にも理解されなかったとしても、例えイタイやつに見えても、自分に素直に向き合うことは生きていく上で1番大切なことです。ジョブズが言っていたように、人生は面白いもので、点と点が繋がって線になる日はいつか必ずきます。

アツい思いを語りましたが、本日書かせて頂いたことは全て本心であり、私の信念でもあります。こんな個人的な間接的なメッセージもポルトガルという美しい国にのせて少しでも皆さんに届いてくれたら何よりです。

皆さん今回はたくさんのコメントやメッセージ本当にありがとうございました。原点に話を戻すと、こうして「ポルトガルに行きたい!」と皆さんが思ってくれたこと、バカリャウって何?美味しそうと思ってくれたこと、本当に嬉しく思います!私のミッションが少しクリアできたかななんて。

それでは皆さん、ポルトガルの美味しいものを食べて素敵な週末をお過ごしくださいね!!!
世界はほしいモノにあふれてる 再放送も見てね!

チャオ!

ポルトドポルト
齋藤 絢香


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Profile
筆者:アヤナザ(齋藤絢香)

10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。

最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。