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アヤナザのポルトガル通信
第47回:ピニャオン駅のアズレージョ
2022.07.13
今回の記事はドウロのピニャオン駅。アズレージョで有名な駅の記事です。
ポルトガルには色々な場所にアズレージョが残されているのですが、ピニャオン駅のアズレージョもよく保存されているため、
有名で人気のアズレージョスポットの一つ。
ヨーロッパのテレビや雑誌で紹介されることなども多くあり、アズレージョが綺麗な駅の一つとして有名です。
駅前は、こんな小さな町の駅でヨーロッパの田舎感溢れる場所。
駅周りの雰囲気も素朴ですが、駅自体を遠くから見てもこんな小さな駅で素敵です。
最初はなぜここにこんなに人が集まっているか分からなかったのですが、地元のワイン輸出者が絶対見て欲しい!と何回も言うので、再び訪問をしてきました。
近寄ると壁にはアズレージョがたくさん貼られています。一枚一枚、ワイン収穫の様子だったり、出荷の様子だったり、ブドウ畑だったりと素敵!
駅の外側にもアズレージョが貼られていますが、プラットフォームの中へ入るともっと色々なタイルが。
さすがユネスコに登録されているドウロ ワイン生産地域!!!
プラットフォームから見える景色は、ドウロのワイン畑の典型的な畑をバックにしていて美しいのですが、どことなく日本の田舎の駅っぽくないですか?
私たちの町にも似たような風景がある気がします…
ドウロ線はローカル線なので、線路も往路と復路の一本ずつ。前回来た時にはこんなにたくさんの観光客はいなかったのですが、空前のポルトガルブームのためか、プラットフォームはアズレージョを説明する観光ガイドにたくさんのグループが群がっていました。
駅名のタイルも私はとってもお気に入り。
アズレージョを何枚かピックアップしてみるとこんな感じで、これはドウロのブドウ畑の様子を描いたアズレージョ。
段々畑の様子。
こちらは出荷される時の様子。その昔ドウロ川を利用してポルトまで素早くワインを運べたのでクオリティが保て、人気を集めていたそうです。
素敵。前回来た時には人もチラホラとしかいなかったのに、今はヨーロッパからの観光客でいっぱい!!!
前はワイン輸入にはあまり興味がなかったので、ドウロもただの観光とオリーブオイル調査だったのですが、今回はワインの視察に行ったので全く違う視点で見ることになり、一気にドウロにゾッコンです…笑
やはり、この渓谷という地形がとても面白い。
ポルトガルの駅は一駅一駅、違うアズレージョでその土地を表す風景の絵が描かれています。そのため、初めて電車に乗った時は車窓から首を長〜くして一駅一駅見てい自分を思い出しました。
その集大成があのポルトのサンベント駅ですが、あんなに豪華で有名でなくても、田舎駅のアズレージョは本当に芸術的で素敵です。
ユネスコにも登録され、文化的にもとってもリッチなアルトドウロ。ワイン好きはもちろんですが、ポルトガルへ行かれる人は是非一度この風景に浸りに行ってみてください!
その際にはピニャオン駅のアズレージョ視察は忘れずに!!!
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10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。
最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。