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アヤナザのポルトガル通信

第63回:山の中のミシュランレストランTaberna A Laranjinha


2023.07.21

Covilhã(コビリャ)の山奥に行った時、またまたミシュランレストランを発見!
これは行くしかないと思い行ってきた時のレポートが本日の記事です。

今回のランチのレストランは
Taberna A Laranjinha



なかなかローカルな雰囲気を醸し出す村。
みんながアジア人の娘を微笑ましくガン見して行きます。笑

色々とあり到着に大変時間がかかったのですが、
ドアの前にはたくさんのミシュランステッカーが貼られておりました。

近場から来た観光客や地元の人(もしくは隣町くらいの人だろうか?)がたくさん。
町自体にも、レストランにも、ローカルな雰囲気が漂っていて久しぶりに少し緊張しました。



2018年からずっとコンスタントにミシュランを取り続けている様子!これは期待大!
しかしこんな小さな町にミシュランレストランがあるとは・・・
さすがポルトガルですね。



中はタベルナという名前通りの大衆食堂。
仰々しく創立者の写真が掲げられておりましたがこじんまりとしていてオシャレ。
写真の横にあるポルトガルのテラコッタ陶器はお皿で、色々な格言やポエムが書かれていて素敵。



日本時間で動く私たちはポルトガルではどこに行っても早すぎていつもガラガラのためなんとか入店出来ました。
この後10分もしないうちに、店内は大賑わいに。
私たちは予約なしで入れたのですが、私たちを道中に助けてくれたポルトから来たファミリーは人数が多いということで
入店出来なかったようで、何となく申し訳ない気分になりました。
ごめんね。

位置関係もあり、店内はフランス人とスペイン人がたくさん。
でも、お店の人はポルトガル人だし、お客さんもポルトガル人もいたのでホッとしました。



早速オリーブとパンからスタートです。
ガーリックペーストと混ぜられたオリーブの実が美味しい!!!!

娘には、またまたメニューにはない子供用のにんじんスープを作ってくれました。
いつもポルトガル人には本当に感謝です。
(3ユーロ)



ポルトガルレストランでは、キッズメニューというのはわざわざ載っていませんが、
店員さんに相談するとすぐに「こんなのはどう?」と臨機応変に作ってくれます。

ミシュラン系の美味しいレストランは普通のポルトガル料理とは違うし、当たり前に写真もついていないので、
どんな料理か想像するのが難しい!!!
ということで私たちは店員さんにオススメを聞いてオーダーをしました。

まずはサラダの登場。



トマト、バタタ、紫オニオンのサラダ。
葉っぱがない!!!

日本人の私たちはまずはサラダでクッションを作ってから色々食事を始めたいのですが、
ポルトガル人は結構気にしない。
やはり血糖値がいきなり上がるのも日本人体質で、ポルトガル人はそんなに気にしなくていいのか・・・
この間も「いっつもサラダ探してるよね!」と友人に弄られました。笑

レタスなどの葉野菜が欲しいのに、おしゃれなお店に行くとレタス=安い。オシャレじゃない。というイメージがあるので、
あまり選択肢になかったりします。
とほほ。(大衆食堂は必ずサラダミスタがあるのでご心配なく。)

そして出てきた次のオススメメニュー。



お店の人が持ってくるなり目の前で混ぜ混ぜしてくれます。
料理名はOvos rotos com presunto
生ハム、たまご、揚げたジャガイモ、玉ねぎ、トマトを混ぜたもの。
12ユーロ。

Ovos Rotosは直訳すると割れた卵ですが、
このような卵とポテトを混ぜたポルトガルやスペインなどで食べられる料理で生ハム以外にもチョリソやマッシュルームなど
他のものと混ぜた色々なスタイルがあります。



熱々!
ここは演出がすごくとっても素敵ー!
お皿に取り分けるとこんな感じ。



サクッと揚げられたバタタフリッタと半熟卵のトロトロと生ハムの塩気が上手く混ざってなかなかいい味が出ておりました。
少ししか食べていなくても、割とお腹が満たされる一品。

そうこうしているうちに次のプレートが登場!



ここはセーラ・ダ・エストレラの入り口なのでラムチョップなどが有名なのですが、
娘が食べられるか分からなかったのでチキンをオーダー。
なかなかのボリュームのカリカリチキンがバタタと野菜と登場しました。
15ユーロ。



この手作りソースがまた美味しい!!!
グレービーソースのようなイメージですが、グレービーほど甘くもなく、モッタリもしていなく。
なかなかいい塩梅のマッシュルームソースでした。

さすがミシュラン!
何よりもお料理がクリエイティブです!
日本でミシュランというととてつもなく高級感があり、とても4歳の子供を連れて行ける雰囲気ではありませんが、
ポルトガルのミシュランレストランはどこもカジュアルで美味しく、子供もウェルカム!
もちろん、こちらも走らせたり、大声で喋らせたりはしませんが、嫌な対応を受けることが本当にありません。
感謝です!!



最後は定番のエスプレッソを頼んで終了。
私たちはこの後予定があったので食べませんでしたが、スイーツもなかなか美味しそうでした。

お会計もこんな可愛い箱が出てきて、母国語でメッセージを書いて行ってね!とのこと。
日本語がまだなかったので、日本語でカキカキ。
メッセージがパンパンになると壁に飾られていました。面白いアイディア!



お会計40ユーロ弱。
少々高めですが、お料理、お店の雰囲気、接客、全てにおいて大満足でした!
ポルトガルのレストランは本当にお料理も店内もクリエイティブで行く度にワクワク!
どこも同じようなレストランがないので毎回、それぞれのプレゼンテーションに感動します。



エストレーラ山脈の入り口、コビリャの素敵なミシュランレストラン。
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ぜひポルトガルに行かれた際には行ってみてくださいね!!!
 

今回紹介したレストラン、Taberna A Laranjinha はこちら


  

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