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アヤナザのポルトガル通信

第68回:ファームの近くのミシュランレストラン


2024.06.05

今回紹介するレストランはまたもやミシュラン星つき!!
そして我らのオリーブオイル、カーザアナディアのファームのすぐそばにある
アブランテスのレストランです。

オリーブファームがある場所と言えば、
お察しの通り、田舎・・・
広い広〜いオリーブ畑が広がる場所。

そんな場所にミシュランレストランがあるなんて思ってもみなかったので、
ちょっとした嬉しいサプライズでした!

レストランの名前は

Restaurante Casa Chef Victor Felisberto



ファームの様子を見に行った後に、
適当に昼食を済まそうと思っているとファームの人と話が盛り上がり、
一緒にお食事をすることに。

すると、その連れて行ってくれた場所がまさかのミシュランレストランだったのです。
「早く言ってよ!!!」と言うと
「日本人のあなたたちはイイモノ食べ慣れているでしょ?」と一言。

そう、日本人は本当に食べ物にうるさいのです。笑
ポルトガル人やヨーロッパ人と行動していて必ず言われるのが

「あなたたち、朝から晩まで食べ過ぎ!!!」

ということ。もちろん私たちは平均的な日本人の食事しかしていません。
しかし、朝も昼も夜もしっかり食べることがかなり驚かれます。
特に朝ごはんの量は彼らからすると信じられないらしい。笑

ポルトガル人は朝はあまり食べないし、昼をしっかり食べた日は、
夜はスープだけとか・・・
それが定番なのです。



さて、レストランの外観はシンプルな感じでしたが、
一歩中に入ってみると色々とナチュラルにこだわってデザインしているようでした。



雰囲気はビーチ沿いのレストランっぽいですが、しっかりと森を意識しているみたい。
場所がアブランテスだけに、なるほどね!!!と思ったり・・・
ここはポルトガルの内陸部ですからね。

席について盛り上がっていると、
早速スターターの登場です!
これは1番最初に必ず出てくるセット。



スターターからすでにおしゃれ!
すでに他のローカルレストランとは全く違います。
オリーブも缶詰ではなくお手製でした。

毎回このブログには書いているのですが、ポルトガルのレストランへ行くと出されるスターターによって
シェフの気合いの入り方が分かります。
ここはすでに期待度がアップ!

チーズは羊のチーズ、
その横のバターは手作りです。

早速、恒例のサラダをオーダー。



ポルトガル人の間で定番のサラダミスタという
「レタス、トマト、玉ねぎ」
の組み合わせは糖尿病を気をつけなければならない私からすると1番いいのですが、
彼らからするとシンプルすぎるらしく、
お洒落なレストランではあまり出してくれません。

ここも例に漏れず、
トマトサラダで、レタスはありませんでした。
(葉野菜が1番血糖値が上がらなくていいのに・・・)

お次は早速ワーオ!な一品。



こちらはポテトがマッシュされ、ほうれん草と和えてあり、
上には少しだけ温められたトマトとおしゃれにホオズキまでのっています。

味はほんのりと甘いじゃがいもの味とサラダスピナッチの苦味がマッチしていて絶妙!
優しい味が美味しかった。

そしてこちらはサイドディッシュ。



ポルトガルの普通のレストランではゴロゴロとしたじゃがいもなどが出てくるだけですが、
ここではジャガイモと玉ねぎが何とも創作的にデザインされて出てきました。
これは日本で言うところのメインに付いてくる「ライス」
のような感覚です。

一気に出てきたテーブルは何とも華やか。



創作的なテーブルは本当に幸せな気分になりますね。

こちらはアロイシュデトマテ。
簡単に訳すとトマトライス。
普通の家庭料理なのにシェフの手にかかるだけで全く違う料理に見えます!



味もとっても深い。
たまに、トマトがしっかりと煮込まれていなかったり、酸味が出てしまっているのもあるのですが、
ここのアロイシュデトマテはトマトからほんのりとした甘味が出ていて美味しかったです。

日本ではお料理にお砂糖をたくさん使いますが、
ポルトガルではあまり使いません。
そのため、ほんのり出てくる甘さは野菜や材料から出てくる自然なものが多いのです。

こちらもポルトガルの食べ物のショコフリット。
イカを揚げたものです。



こちらのショコフリットはやはりビーチ沿いで食べる方が美味しかった・・・
ここのショコフリットももちろん悪くないのですが、海沿いのレストランには負けます。

そして最も美味しかったのがこのスープ!
ポルトガルのスープは本当に美味!
パンプキンとじゃがいもを合わせて、コリアンダーやクミンなど色々なポルトガルらしいスパイスで味付けしたものです。



シーフードも少し入っていて、
とても複雑な味で、これは簡単には再現できない味だ!とすぐに感じました。
スープのレベルがとても高い!

最後に牛の頬肉のソテー。
これがまたたまらなく美味しい!



牛の頬肉の煮込み料理はポルトガルでは大変定番の一品で、
色々なところで食べることができます。

他でも食べられるので、ここで食べなくてもイイかな?と思いつつ、
やはり牛肉は内陸部で食べた方が美味しい!と思いこちらでオーダーしてみました。

ホロホロとしたお肉は絶品!
色々なスパイスで煮込まれた頬肉はぜひポルトガルで食べてみてほしい1メニューです。

まさかのポルトガルの内部、アブランテスで発見した
ミシュランレストラン。
今回の滞在では1番美味しかったレストランかもしれません。

ポルトガルのミシュランレストランは本当にカジュアルな場所も多く
子供と一緒でも入りやすい!
敷居も高くないけれど味は美味しい場所がたくさんあるので是非入ってみてください!

ここのレストランもお気に入り決定です!!
 

今回紹介したレストラン、Restaurante Casa Chef Victor Felisbertoはこちら


  


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Profile
筆者:アヤナザ

ポルトガル食品輸入会社ポルトドポルトのバイヤー。10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。オーストラリアNSW州立ウェスタンシドニー大学を卒業後、ブラジルで就職。帰国後ドイツ系会社で社長秘書を勤めた後、夫と共にポルトガル食材輸入会社を起業。ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。
NHK総合の人気番組「世界は欲しいモノにあふれてる」に出演後、ラジオゲストや、NHK文化センター講師など、幅広く活躍中。