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アヤナザのポルトガル通信

第74回:ポルトガルのフレンチトースト


2024.09.12

ポルトガルの夏と言えばビーチ。
ビーチと言えばアルガーブ。
しかし、昨今のアルガーブと言えば・・・
人気すぎて、海に来ているのが人を見に来ているのか分からない状態。

有名なビラ・モウラなど行こうものなら、
アメリカ人団体でごった返している感じです。



ポルトガルのビーチの何が良いってのんびりできることなのに・・・
と思い、アルガーブステイは諦めようかなと思っていたのですが、
やっぱり夏のポルトガルにいてアルガーブに行かないのは何とも悲しい。

ということで、今回私たちが選んだのは、
ビーチ沿いではなく、ビーチから少し離れたところにあるホテル。
Monte da Ribeira
に滞在してみることにしました。

何事も挑戦あるのみ!

海から少し離れ、
北上して行くとアルガーブらしい畑の中に突然可愛らしい建物が。



ここが今回滞在したホテルです。
車から降りると、静まり返った畑から犬と鳥の鳴き声だけが聞こえてくる。
これぞ求めていたアルガーブ!!!

アルガーブに行くのに、海沿いに滞在しないなんてなぁ・・・
なんて思い迷ったのですが、少し離れてみて逆に良かった!

ここは、アルガーブの中でも、特に静かな場所にあり、
辺り一面に広がる自然の大地を感じることができる最高な場所でした。
部屋からはこの景色。



ポルトガルラバーの皆さまからは、アルガーブなのに山ばかりじゃないか!という声が聞こえてきそうですが、
とにかく静か。大地の声が聞こえるレベル。
これでも、ビーチまで車で10分という海も山も楽しめるナイスなスポットなのです。

ヨーロッパの若者のパーティー爆音や、人混みに疲れる滞在にはしたくなかったので、
完璧な場所選びとなりました。

そんな滞在先で今回驚いたのが、まさかのブレックファースト。
ここのブレックファーストが意外なことに、
とてもこだわっていて美味しかったのです!



このチェックのテーブルクロスが朝ごはんを余計に美味しくしてくれます。

窓全部を全開にして食べる朝食はアルガーブの朝の風を感じられて爽快です。
すぐ北にはアレンテージョが広がっているのですが、
アレンテージョほど渇いた大地が広がっていないので
風が大変心地よく感じました。

ブレックファーストは全てホテルのスタッフの手作り。



日本人からしたら大して豪華ではない、コンチネンタルの朝食なのですが、
手作りであるだけで、幸せを感じます。
手作りのグラノーラまで!!!

オレンジジュースももちろん搾りたて!



シンプルですが、
愛情込めて作ってもらえた朝ごはんはたまらなく美味しい!



そんな中、あまり普段のコンチネンタルブレックファーストでは見ないパンを発見。

朝食の場所で美味しい美味しいと騒いでいると、
優しい宿泊客のポルトガル人がフレンチトーストのもっと美味しいバージョンだよと説明してくれました。

ポルトガル版のフレンチトースト!!!
Rabanadas!!!



名前はラバナーダスというそうです。
これは知らなかった!!!

こちらは手作りのバター。
左がALFARROBAバターで英語ではCarob、日本語ではキャロブと呼ばれたり
「イナゴ豆」と呼ばれたりしていて、
地中海の国々では昔から栽培されている豆があるのですが、それをバターを合わせたもの。

右がアーモンドバターです。



パンの横にただのバターではなく、手作りバターを置いてくれることが
こんなに嬉しいんだなぁと実感。

こちらもポルトガルのブレックファーストには定番で良く出てくるチーズ
ケイジョ・フレスコにハーブが練り込んであるものです。



ここにあるものはほとんどが、ホテルのスタッフが自分たちで作ったそうです。
(ヨーグルトは普通にPINGO DOCEでしたが・・・笑)

こじんまりした場所でこそ出せる宿泊客の受け入れ方であって、
自分たちの特性を活かしているのが素敵でした。

また、小さいホテルのいいところは宿泊客が少ないので一体感ができて
すぐに友達になれること。
敷地内で顔を合わす人が同じなので、色々と話してみると、ハイキングに来ている人や
毎年ここに休暇をとってきているファミリーもいて、なんとなく通が来る場所だと感じました。

滞在客はポルトガル人、フランス人、スペイン人が大半。
ポルトガルでは結構、国によって滞在先のプリファレンスが別れてくると感じます。

アメリカ人達が好むのはこういうところではない。
そのため、静かで良かったです。笑
この表現、分かる人には分かると思います。。。(はい、個人的な意見です。)

夕暮れ時にはこんな幻想的な景色が広がり、ついつい景色に見惚れてしまいました。



これぞアルガーブの夏の空
アルガーブの地に来る度に感じることなのですが、
静かなポルトガルの大地は、吸い込まれるような力強さと優しさを感じます。

ちなみにアルガーブのビーチは長いので、
こんな風にパラソルを時間単位で購入して滞在できる場所もありますよ。



ポルトガル人にはみんなそれぞれの
「アルガーブでお気に入りの場所」があります。
あなたも自分のお気に入りのアルガーブのスポットを探してみてね!

意外とビーチから離れた場所でも素敵なスポットはあるものですよ!

今回紹介したホテル、Monte da Ribeiraはこちら


  


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Profile
筆者:アヤナザ

ポルトガル食品輸入会社ポルトドポルトのバイヤー。10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。オーストラリアNSW州立ウェスタンシドニー大学を卒業後、ブラジルで就職。帰国後ドイツ系会社で社長秘書を勤めた後、夫と共にポルトガル食材輸入会社を起業。ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。
NHK総合の人気番組「世界は欲しいモノにあふれてる」に出演後、ラジオゲストや、NHK文化センター講師など、幅広く活躍中。