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アヤナザのポルトガル通信

第76回:セーラ・ダ・エストレーラの道


2024.09.30

いつもは行った場所や食べたものなどをレポートするこのブログですが、
本日紹介するのは、なんと・・・道!!!
道で一つの記事が書けるか?と思ったのですが、
今回行ったエストレーラ山脈(セーラ・ダ・エストレーラ)は道がすごかった!

エストレーラ山脈はポルトガルの中でも変わった地形をしていることで有名。
どんなものかと思い行ってみたのですが、
スリル満点で大興奮!



エストレーラ山脈はポルトガル本土では標高が1番高い場所です。
そしてポルトガルでは唯一雪が降る場所なため、スキー場があることでも有名です。

この山を見ていると、日本って本当に緑が豊かなんだなぁと思わされますね。
あまりにも岩山続きなので、火星に来たかのような感覚にまでなりました。
しかし、ダイナミックで規模がすごい!!!



道はこんな感じ。
しっかり雪が降るサインもあります。

長い道をクネクネと運転していき、峠の上の方でやっと出てきたスキー場もなんだか、とことん平ら。
やっぱり火星っぽい。笑
夢の中でこの場所を見たら、火星だと思うに違いない。なんて1人で考えていました・・・



夏のスキー場といえば、日本では緑が綺麗なので避暑地として好きですが、
ここがスキー場と聞いた時には
「これのどこがスキー場??」
と気になって仕方がありませんでした。

この地形に雪が降ったとて、スキーしていたら岩が出てきてトリップしそうだ・・・笑

ここが唯一ポルトガルで少〜しだけ、たま〜に、雪が降る場所なので、
もちろんポルトガル人でスキーをする人は多くありません。
大体、お隣のスペインかその先のアンドラ、もしくはフランス、スイスまで飛んでしまう人が多いです。

そもそもポルトガル人のスキー人口はかなり少ないのですがね・・・

こんなに巨岩がゴロゴロしている。
改めて、セーラ・ダ・エストレーラって面白いし不思議だ。



ここら辺にはキャンピングカーもたくさん止まっていて
ヒッピーなキャンピングをしている人たちがチラホラいました。



不思議な地形だけど、なんだか綺麗!!!

エストレーラ山脈の道は1本道がずっと続いているのですが、
これがまた、ガードレールとかがない場所もたくさんあるので、
本当に怖い!!
一歩間違えたら横は崖なんです!

スリル満点!

しかし、同時に左は石のガードレール、右は岩山なんて所もあったので、
どっちにぶつかっても死ぬ・・・と思うとハンドルを持つ手が汗ばみました。
車線がかなりギリギリ!



ポルトガルでは1番運転に集中したエリアでした。
実際にセーラ・ダ・エストレーラでは交通事故が頻繁に起きます。
道の途中にはこんな風に神様スポットも。



日本のお地蔵さんのようですね。

峠を越えるのに、ひたすら一本道のくねくね道を登っていくのですが、
その景色が圧巻でした。
大地の鼓動を感じます。これがポルトガルの面白いところ。
行く場所によって全く違う大地の顔を見ることができます。



ポルトガルは文化的にも自分好みの国だけれど、
地形というか自然資源もたくさんある国で本当に素敵だと毎回思う。
こんなに小さな国なのに。

本当に神々しいこの山脈。



光の差し込みか方によっては中国の水墨画のように見えたりも。

日本の山脈ではあまり見ることがない、このゴツゴツしたものを観察するのがまた面白いです。
エストレーラ山脈は、こんな場所があるんだ!と思いながらドライブするだけでも本当に十分な場所。
数時間走るだけで、あの青い海が広がる国と同じたとはとても思えません。



そしてここはウールの有名な生産地でもあるので、
羊飼いのおじさんが羊を連れて山を歩いて登って行く姿をチラホラ見ることができるのです。
そう、あのマントを被ったセーラ・ダ・エストレーラのおじさん!

本当の羊飼いが住んでいるのです。
マントを纏った羊飼いのおじさんを目撃した時には
「ホンモノだ!!!」と興奮ものでしたが、
羊を山に連れて行った後は街角のバーでお酒を飲んでいた時の様子がリアルで印象的でした。笑

夜は夜でとても素敵なマンテイガシュ。
エストレーラ山脈は本当に夜景が綺麗です。



セーラ・ダ・エストレーラは日本語に直訳すると「星の山脈」
そんな名前がついた地名とだけあって、星にまつわる伝説や昔話がたくさんあります。
羊飼いのおじさんも物語には欠かせない存在。

そんな場所とだけあって、なんとも素敵でロマンティックに映った
セーラ・ダ・エストレーラの夜景でした。

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Profile
筆者:アヤナザ

ポルトガル食品輸入会社ポルトドポルトのバイヤー。10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。オーストラリアNSW州立ウェスタンシドニー大学を卒業後、ブラジルで就職。帰国後ドイツ系会社で社長秘書を勤めた後、夫と共にポルトガル食材輸入会社を起業。ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。
NHK総合の人気番組「世界は欲しいモノにあふれてる」に出演後、ラジオゲストや、NHK文化センター講師など、幅広く活躍中。