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アヤナザのポルトガル通信

第79回:100年愛されるパステラリア・ヴェルサイユへ


2025.04.09

ポルトガルで疲れた時に立ち寄る場所と言ったら・・・
パステラリア。そう、軽食屋さんです。ポルトガルらしさがぎゅっと詰まった場所で、
日本人とコンビニくらい、ポルトガル人とパステラリアは近い存在。

街のあちこちにパステラリアがあり、朝のエスプレッソ一杯、
午後の甘いひととき、友達との立ち話し、全部パステラリアがぴったりな場所。
ここにはポルトガル文化があります。
地元民の社交場でもあるし、ポルトガル人の1日の生活にとにかく欠かせないスポット。

今回はそんな中でもちょっぴり特別なリスボンのパステラリアをご紹介します。



本日紹介するパステラリアはリスボンのサルダーニャ地区にある

パステラリア・ヴェルサイユ
Pastelaria Versailles


名前はもちろんのこと、フランスのヴェルサイユ宮殿から取ったものです。

1922年創業の歴史があるパステラリアでとってもゴージャス。
豪華な老舗ですが、観光客でごった返している訳でもありません。
ゴージャスなミラーとシャンデリア、彫刻のような木製のパネルがあって、
確かにヴェルサイユスタイルが色々なところに出ています。



店内の雰囲気は昔ながらの豪華なデザインが施され、
訪れるだけでタイムスリップするような素敵なカフェ。

また地元民の間でも人気で地元の人々がしっかり利用しているのも素敵なポイントだと感じました。



素敵な店内はスイーツも気取ってるのかな?と思いきや、ポルトガルのシンプルなスイーツで溢れていました。
ポルトガルのスイーツはフランス系のスイーツと全く違っていて、卵黄ベースなので
ショーウィンドーが全体的に黄色い!笑



ポルトガル人の友人には、ここはペイストリーだけでなく、
バカリャウ料理や食事も豪華で美味しくて人気だよと気いていたので迷ったのですが、
結局、Cafe da tardeとしてスイーツ休憩にしました。

それでもワクワク!



普通のポルトガル定番スイーツだけれど、なんだかヴェルサイユで食べると雰囲気ある〜!!!
ここはたまに、ポルトガルの映画やドラマのロケ地としても使われるらしい。
そんな話を聞いてもなるほどな雰囲気です。



エスプレッソもマシーンの大きさが普通のパステラリアよりとても大きく、
こだわって出してくれました。
全てが昔ながらの上品な時代にタイムスリップした感があるワクワクする場所です。



それでも、スイーツもお店時代も全然気取りすぎてないのがいいところ。



ポルトガルの伝統的菓子はとにかく卵黄がよく使われるのでとっても濃厚!
シナモンとレモンの香りが定番フレイバーなので、
そんなお菓子を食べているだけで、あぁポルトガルにいるなぁと感じます。



見た目は地味だけれど、午後のエスプレッソには完璧に合うものばかり!
歴史を肌で感じることができて、とっても有意義なCafe da tarde (アフタヌーンコーヒー)
となりました。

パステラリアは私にとってポルトガルと繋がる場所。
エスプレッソを飲んで、甘いものを食べて、ただ色々な人を観察する。
そんな時間が、日々の小さな幸せになっている気がします。

今回紹介したカフェ、Pastelaria Versailles はこちら


  


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Profile
筆者:アヤナザ

ポルトガル食品輸入会社ポルトドポルトのバイヤー。10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。オーストラリアNSW州立ウェスタンシドニー大学を卒業後、ブラジルで就職。帰国後ドイツ系会社で社長秘書を勤めた後、夫と共にポルトガル食材輸入会社を起業。ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。
NHK総合の人気番組「世界は欲しいモノにあふれてる」に出演後、ラジオゲストや、NHK文化センター講師など、幅広く活躍中。