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アヤナザのポルトガル通信

第80回: ポルトのホットレストランCantina 


2025.04.16

本日は、ポルトの人気レストランCANTINA 32からのレポートです。こちらはポルトの中心部 Rua das Flores (直訳すると花の通り、道と言ったようなおしゃれな意味合い)にある老舗レストラン!ポルトではまさしく、知る人ぞ知るレストランであり、有名なサンベント駅のすぐ前からRua das Floresに入っていくとすぐにあるレストランです。



このレストランは前から知っていたのですが、シェフがカンタラのパウロの友人ということでオススメされて行ってみた場所。12時に行くとまだ開いていませんでした。



13時オープンと言われて、13時に戻ると、なんと韓国人のみが列を作っている!
ええ???っと思い後ろから様子を見てみると、韓国人もツアー客ではなさそう。
韓国で有名な観光ブックにも載っているレストランなのかなぁ?

余談ですが、ポルトには本当に韓国人が多い!ここだけ韓国人がなぜたくさんいるの?ととても不思議で驚きました。

店内に入るとなんともおしゃれな空間!
伝統的なポルトガル料理というよりは、モダンで洗練されたレストランのイメージ。



天井の高い空間にアンティーク家具やグリーンが絶妙にミックスされていて、
コンテンポラリーカフェのよう。
でも、どこかしらポルトらしい温かみもあって、居心地がとても良かったです。

やはりレストランは奥に広い!



メニューはポルトガルの伝統料理をベースにした創作料理。
カンティーナはポルトガル語で「食堂」を意味するのでもっと大衆的なイメージかと思っていたら
全然違い、とても洗練されているレストランでした!!

シェフはルイス・アメリコというポルトガルの一流シェフ。なるほど。
だからこんな人気なんですね。



まずは定番のサラダを頼んでみると・・・
出てきたレタスが斬新過ぎた。



スターターのオリーブも臭みがなく美味!!!
しかも一緒にポルトガルの枝豆的ポジションのトレモッソが登場!!!



おぉーぉー!まさかトレモッソが出てくると思わなかったのでテンションが上がります!
これは、よくビールのおつまみなどとして出てくる、ポルトガルのお豆。
枝豆みたいな感覚で食べます。
市場で道で売ってることなんかも結構あり、ポルトガルならではの食べ物。

続いて、メニューからポルトガルらしいものをピックアップするため、ビファーナを。



ビファーナはポルトガルのB級グルメのストリートフードなのですが、
なんともオシャレに登場!!!

ビファーナは美味しいのですが、ビファーナを売っている場所がイメージとして
「男クサイ」場所なので、結構私からすると近寄りがたい・・・笑
そのせいで、食べる機会を失っていたのですが、ここにきてこんな美味しいビファーナを食べられるとは!

変なビファーナを食べると、肉くさ過ぎて食べられないことが多いのですが、
(先ほども言ったように男料理!的なものなので・・・笑)
ここのビファーナのお肉は硬過ぎず、味も濃すぎず、洗練されていてとてもおいしかった!!!



そしてこちらもポルトの有名なB級グルメ、フランセジーニャ。
ポルト発祥のボリューム満点のサンドイッチ料理です!

厚切りの食パンをトーストし、その間にハム、ソーセージ、ベーコン、ステーキやそのほかの肉などを入れ
サンドイッチの上にスライスチーズを何層も重ねて溶かし、そこにピリ辛でコクのあるソースをかけます。

ビール、トマト、香辛料を使った特製ソースなのですが、これはどのお店に行っても味がそれぞれ違う!



お店やおうちによってレシピや味が全く異なるので、とっても面白いポルトの食文化を代表するものの一つ!

1950年代にフランスのクロックムッシュにインスピレーションを受けて生まれたと言われていますが、
ポルトガルっぽくより肉肉しくソースも濃厚になったようです。

これがまたお腹にたまる!!!お・・・重い・・・



ここの名物は実は植木鉢に入ったプラントのようなチーズケーキがなのですが、
子供たちがぐずり始めたので早々に退散。
次に、またチーズケーキを食べにいこうと思います。

最後にポルトガルらしくエスプレッソで〆て終わりましたが、
なんとも満足がいくランチとなりました。

鉢植えに入ったチーズケーキも食べたかったけれど、重いビファーナとフランセジーニャの後に食べていたら
きっと気持ち悪くなっていた・・・
ということで、ポルトガルのスイーツは結構濃厚で甘いので、エスプレッソくらいがちょうどいいです。

色々なウェブサイトには予約必須と書いてありますが、シーズンでなければ結構入れる様子。
ただ、ここのお料理をどうしても食べたい!と思い行かれる方はやっぱり予約をして行ってくださいね。

ポルトガルは今まで、ザ・食堂!という場所が多かったのですが、最近増えてきたオシャレポルトガル料理。
みんな少しずつ色々とチャレンジして変わって行っている様子は見ていてとても面白いです。

ポルトに行かれた時には是非行ってみてくださいね。
 
今回紹介したカフェ、Restaurante Cantina 32 はこちら


  


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Profile
筆者:アヤナザ

ポルトガル食品輸入会社ポルトドポルトのバイヤー。10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。オーストラリアNSW州立ウェスタンシドニー大学を卒業後、ブラジルで就職。帰国後ドイツ系会社で社長秘書を勤めた後、夫と共にポルトガル食材輸入会社を起業。ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。
NHK総合の人気番組「世界は欲しいモノにあふれてる」に出演後、ラジオゲストや、NHK文化センター講師など、幅広く活躍中。