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アヤナザのポルトガル通信

第85回:レイタオンを食べにO Parque dos Leitõesへ


2025.10.14
 

以前アライオロスを訪れたとき、偶然車で通りがかったレイタオンのお店。
レイタオン!と大きく、書かれた看板に強く惹きつけられて、気づけば大雨の中、車で来店していました。

実はレイタオンには、レイタオンと言えばココ!的な町がいくつかポルトガルにあり、特に有名なのが、ポルトとリスボンの間にある「Maelhada(マエリャーダ)」。

ワインの産地としても知られるエリアで、レイタオンと合わせて飲む赤ワインは最高の組み合わせ。

マエリャーダに行くと、道路沿いに「Leitão」の看板を掲げたレストランをたくさん見かけます。どこも専用の窯でじっくり時間をかけて焼き上げていて、レイタオンを食べにいく!ということ自体が観光になるほど、観光客も地元の人にも人気のポルトガルグルメです。

ここは、アライオロスだったので、レイタオンのことなど全く考えていなかったのですが、レイタオンと大きく書かれていたので入らない訳には行かず行ってみると、どうやら地元では有名店な様子!まさかこんな場所があるなんて!



バーとレストランが一緒になったような地元のお店で、駐車場も大きいので入りやすい!

レイタオンとは、子豚を丸ごとローストした料理。

表面はパリッと香ばしく、中はジューシーでとろけるように柔らかいのが特徴です。ポルトガルの人たちはお祝いごとや特別な集まりのときに、この料理をよく食べたり、レイタオンを食べに〇〇に行く!なんて話もよく聞きます。



大きい店内で、見るからに美味しいお料理が出てきそうな雰囲気だったので、
やったねー!!!と興奮気味に中に入ると、なかなかローカル色が強いお店で驚き。

ほとんどがポルトガル人でした。



今時のポルトガルで店内にいるのがポルトガル人だけだなんて、なんて珍しい!!!

早速入るとレイタオンの量り売りを発見。店中に漂う美味しい香りと共にワクワクが止まりません!


 

レイタオンは、パリパリに焼けた皮と柔らかいお肉を一緒に味わうのが醍醐味。

付け合わせはシンプルにポテトチップスやオレンジスライスが定番です。

口の中で広がる脂の旨味を、柑橘の爽やかさとワインで流す・・・これが本場ポルトガル流の楽しみ方。最高です。

まず「選んで〜」と言って出されたエントラーダがものすごい豪華だった。



この中から自分が好きなものを選ぶことができる。
以前から書いているように、もちろん有料。日本でいうと選べるお通しのような感じかなぁ・・・

私たちは美味しそうだったこの2品に。


プラスでパン。焼き立てでホクホクでした。ラッキー!



実はこの時点ですでにお腹がいっぱいに・・・
そうこうしていると頼んだサラダが。



余談ですが、私たちはご飯の前に必ずサラダを食べるのですが、前ポルトガル人の仲良い友達に
「いつもサラダって言っているよね」と笑われました。

ポルトガル料理店は必ずサラダがあるのですが、たまに聞かないと出してくれないところがあるので、
日本人ほどサラダは重視していないのかなぁ・・・と思うことも。



ここのお店では自家製のレイタオン専用ソースが登場。ガーリックとオリーブオイルにペッパーなどで味付けされたなかなかの濃厚ソースで、ここのお店特製らしい。

また、レイタオン専門のお店かと思いきや、メニューは色々なポルトガル定番料理が豊富!!!

お店の人に今日のおすすめを聞くと、ポルトガル料理の中でも人気の高い「Polvo à Lagareiro(ポルヴォ・ア・ラガレイロ)」がここは美味しいので食べてみて!と。

「Polvo à Lagareiro(ポルヴォ・ア・ラガレイロ)」は直訳すると「オリーブオイル搾り職人風のタコ料理」という名前で、香ばしいタコとじゃがいもをオリーブオイルたっぷりで仕上げるのが特徴です。

ということでオススメ通りオーダー。



出てきた瞬間に、ガーリックの香りと美味しそうな見た目で
「これは大正解だった!!!!」と確信。

計り売りのレイタオンもすぐに登場!



テーブルの上が一気に豪華になりました。ポルトガルの伝統料理のトップバッターがズラリと並ぶ、なかなかのポルトガルテーブル。

コルクボードの上に綺麗に並べて出してくれたり、プレゼンテーションが最高に素敵で、田舎の人気店に来たとは思えないほど大満足!やっぱり日本人なので、食べ物も見た目が気になりますよね!



最後にはお店の方にオススメされたクレマカタラーナとエスプレッソを。
クレマカタラーナは思った以上に大きくてビックリ!!あまり甘過ぎないから好きなこのカタラーナですが、ここは田舎だからか、しっかりと甘かったので、食べ終えるまでが大変でした。

「甘すぎる」という概念が存在しないポルトガル。スイーツは本当に甘々です。笑



こうして、偶然食べることができたレイタオンですが、ポルトやリスボンにもしっかり有名店はあるので、ポルトガルに行かれる際には絶対に試してみてください。ポルトガルの伝統料理はシーフードが多いですが、お肉もとっても美味ですよ!

 
今回紹介したレストラン、O Parque dos Leitões はこちら


  


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Profile
筆者:アヤナザ

ポルトガル食品輸入会社ポルトドポルトのバイヤー。10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。オーストラリアNSW州立ウェスタンシドニー大学を卒業後、ブラジルで就職。帰国後ドイツ系会社で社長秘書を勤めた後、夫と共にポルトガル食材輸入会社を起業。ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。
NHK総合の人気番組「世界は欲しいモノにあふれてる」に出演後、ラジオゲストや、NHK文化センター講師など、幅広く活躍中。