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アヤナザのポルトガル通信

第15回:ガロの町バルセロスで有名なマーケット


2020.09.04

先週の記事でペティシュコシュ(ポルトガル語でのタパスと言う意味)を紹介しましたので、その流れで本日はポルトガルで有名なマーケットでの食べ歩き記事を載せたいと思います。

さて、ガロで有名なポルトガル北部の町、バルセロス。ここは毎週木曜日に開かれる大きなマーケットで大変有名な町です!バルセロスのガロのストーリーは色々なところで紹介されているので省略。簡単に言うと幸福をよぶ鳥と呼ばれているポルトガルの国民的マスコット的存在のトリさんの町でもあるし、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路でもある歴史的な町です。

朝から活気で満ちているバルセロスの市場は観光客もたくさんいますが、地元の人もたくさん。綺麗処だけではなく、色々なポルトガルらしい顔が見える場所です。このコロナでポルトガルの人々はどこも減ってしまいましたが、夏にはだんだん戻ってきている様子で、現地の私たちのポルトガル人友達は皆、私たちに早くポルトガルへおいでよ!と言うほどです。

色々な友人と話していて思うのが、日本みたいにルールが無ければ動けない!とかここはダメでこれは良いと揉めている風景はポルトガルではあまり見られず・・・。日本人のように、コロナにかかるかからないと言う実際の問題よりも、社会的な窮屈さで苦しんでいる人は少ない様子。友人のほとんどがこの夏もバカンスに行っていて、「他県ナンバーですが地元民です」と書いた紙を車に貼って運転している人や、東京からきたからと言って白い目で見られる日本とはかなり雰囲気が違うのだな・・・とFaceTimeをしながら感じています。

しかし、アメリカ人のように「私は自分の自由の権利を主張する為にマスクはつけない!」などと極端なことを言い始める困った人々もあまりいないので、本当にバランスが上手く取れている国民性だなとつくづく思います。アメリカ人レベルの個人主義も間違いなく問題ですが、私たち日本人の異常なほどの集団主義はそれもそれで、どうなの?と思うことが多いので、国民性と言えどやはりバランスが何よりも大切だと感じる日々です。人間って難しい生き物ですね。

さて、話はバルセロスへ戻り、街は可愛いガロのオブジェがたくさんあり、大きなガロが何匹かで出迎えてくれるほど、ガロを推している町。

 これを見ると、オォ〜!!!バルセロスに来たぞー!と感じます!

バルセロスの市場はレプブリカ広場/Campo da Repubúlica毎週木曜日に開かれる、かなり大きい市場。規模を見て、なんで常設しないんだ?と思い調べて見ると起源は15世紀まで遡るようで、市民の文化と伝統になっているようでした。なるほど。

バルセロスのマーケットは、パン、野菜、フルーツなどの日用品はてんこ盛り。観光客用のガロの置物や、セラミックなどお土産ものもあるし、パラグアイのショッピングモールというか韓国の南大門のような洋服通りのようなものもたくさんあります。

フルーツはとってもお手頃価格。夏には美味しいフルーツで溢れ、秋には焼き栗の香りでいっぱいになるマーケット。

パンも大きい上に安いものがたくさん揃っています。

ポルトガルのパンは娘も大好き。めちゃくちゃ大きいですが、毎回買ってしまいます。

さてさて、雰囲気を見て分かるようにここはフランスのマルシェやドイツのクリスマスマーケットとは大違い。

ザ・ポルトガルのローカルな雰囲気を醸し出している場所です。

ガロちゃんの置物はどの子も手作りで意外と顔が違うので気になる。いろいろなお店を周って誰が作っているのかチェックして来ました。

ウットリおとぎ話の世界が好きな方にはちょっと厳しい雰囲気かもしれませんが、あのポルトガルならではの活気を感じたい方は絶対にオススメ!私たちもこのガヤガヤした感じが大好きなのです。

 

そして、マーケットで必ずと言っていいほど買ってしまうのが、ジャジャーン!(娘の最近の口癖)

Tremoços トレモーゾシュ

こんな感じで売っているのですが、これが前回のタパスの時に紹介したポルトガルの枝豆的なおつまみ。

アップにしてみるとこんな感じ。

以前におつまみ(ペティシュコシュ)の部類として、亀の手のペルセべシュやカタツムリのカラコイシュをポルトガルのビールのお供として紹介しましたが、このおつまみのトレモーゾシュはもっと一般的で簡単に手に入る代表的なもの。

豆を塩漬けしてあるもので、ちょうどいい感じの味から結構しょっぱいものまで色々とあり、特徴としては、田舎に行けば行くほど塩辛いので、あまりに塩辛いと日本人は食べられないと思います。

ちなみに、ここのトレモーゾシュはとっても塩辛かった。

 

トレモーゾシュが塩辛くて、何か甘いものが食べたくなってしまったな〜と思い歩いていると発見してしまった!!!

今度はポルトガルの代表的菓子パンの

Bola de Berlim (ボーラデベルリン) 

ここは天国ですか!!!!

見た目通り、めっちゃくちゃ甘いこちらの菓子パン。ダメだと分かりつつ懐かしいと感じることもあって食べてしまう。イメージで言ったら某社のエンゼルクリームといったところなのですが、それを100倍くらい甘くした感じ。笑 揚げられている為、決してヘルシーではありませんが、ポルトガルの代表的な菓子パンで手作りです。

いつも、私はここでは正直なポルトガルを伝えたいと思っていて。ポルトガルのスイーツって実は甘すぎて、ほとんどの日本人が3口目にはオエッとなるのでは・・・と思います。

ポルトガルのご飯はとことん美味しいのにも関わらず、なぜスイーツはここまで甘いのだろう・・・と思う日々。笑 カステラでさえ甘いなぁと思っている私にとってBola de Berlim (ボーラデベルリン)はオーマイガッレベルです。
 

他にはパン屋さんで娘用のレーズンパンを調達。

手と比べてサイズ感が伝わるかな?とにかくビックなハードパンで中にはレーズンがどっしり!!!重さもすごいですが、食べ応えもかなりあります!

バルセロスのマーケットはヨーロッパでは珍しいほど、インスタ映えは一切しないマーケットだと私たちは思っておりますが、とにかくポルトガルらしくて楽しい!!!変に綺麗ではなくて、「掘り出しモノ感」がとっても味わえる場所なのです!!!!

マーケット自体はインスタ映えこそしないものの、バルセロスの町は他のポルトガルの町のようにちゃんと歴史的で美しいので、心配しないでくださいね!!!

街角にはちょっとばかしアンティークなガロもいたり!

ここは冒頭にも書いたように、サンティアゴ巡礼の道としても知られているので、バルセロスのマーケットのガヤガヤを楽しんで、歴史的なものを見て帰るというのがオススメプランです!!!

バルセロスのマーケットは木曜日に開かれるので、バルセロスに行く方は絶対に木曜日に行くのがオススメ!ポルトガルらしいマーケットならではの美味しいものを食べ歩きしたら、歴史的な建築物を見て歩けるのが最高でしょう。

教会から旧市街を抜けて行くと、カヴァド川/Rio Cávadoまで歩いていくことができ、そこには歴史的な建築物がたくさん。次回はそちらを紹介して行こうと思います。

簡単に旅行ができなくなってしまった最近。こんな時には今までよりも一層バーチャル旅行がスクリーン上で出来るように、ポルトガル通信では観光地を紹介して行けたらなと思いました。


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Profile
筆者:アヤナザ

10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。

最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。