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アヤナザのポルトガル通信
第22回:アンコウを食べるポルトガル人
2020.11.20
先日の記事に対しての、たくさんのメッセージやコメントありがとうございました。スランプを乗り越え、戻ってまいりました。笑 正直、意外と見てくれる人いるのね!と驚きでいっぱいです。本当に心から嬉しいコメントもいただき、そんな悲観的になることもないかもしれないとようやく気が付きました。最近は忙しすぎたためか、自分が本当にしたいことと今やっていることがズレているかもと感じる出来事が続いたため、書いた記事でした。
しかし、自分の気づかないところで結構ポルトの商品や私たちが手掛けるもの(文章を含め)を待ってくれている人や共感してくださる方はいて、あぁ自分が見えてないだけだったんだな・・・としんみり。人間は肯定的なことよりも悲観的なことに注目してしまうというのは分かっていながらも、その罠にハマっていたことに気付きました。
自分のルーティーン、パターン、仕事のバランスなどが崩れたり、コロナにより人生や仕事に対しての自己効力感の低下が続き少し考えさせられた今回ですが、こんな時にこそ私たちが社会に提供できるものを自分たちで作り上げて行けば良いのだと気付きました。まぁ、こんな時こそ、私が大好きなことわざ
When life gives you lemon, make lemonade
と考えてやって行こうと思いました。このことわざはよく使われることわざで、直訳をすると「人生が君にレモンを与えたらそれでレモネードを作れ」という意味で、まぁ想像できるようにレモンは酸っぱく辛い事柄、レモネードは甘く良い事柄ということで、ニュアンスとしては、逆境を力に変えろとか乗り越えろ!という意味ですね。
コメントやメッセージくれた方々、本当にありがとうございました!これからも私たちの小さな力が、どこかの誰かに何らかの形で良い影響を与えていることを願って想いを発信し続けます。
それでは早速、今日もポルトガルの現地の情報をお届けです!ポルトガルのコロナの状況が大変でどうのこうの・・・という話はもう本当に聞き飽きているし、ニュースでもブログでもそんなのは溢れていると思いますので、私はコロナの話題ではないことを。コロナは怖いし、気をつけなければ行けないけれど、私たちも心身共に病まずに生活し続けないと行けないのも事実なので。
ということで、コロナとは無縁のポルトガル北部の町バルセロスでアンコウを食べた話をお届けしたいと思います。ガロで有名な町ですね。ポルトガルのガロが何かはありふれた話なので以前の記事か、ガイドブックなど見てみてください。
もちろんコロナなんて言葉も知らなかったこの頃、私たちは毎週木曜日に開かれる15世紀から開かれている歴史的な蚤の市へ行ってまいりました。規模もポルトガル内ではトップの大きさを誇ります。
蚤の市は、ワイワイガヤガヤ!という感じなのですが、町へ歩きに出ると、それはそれは綺麗なポルトガルの町。
ポルトガルの北部の小さな町は本当に美しいと毎度のことながら感じます。上の写真の中で、道の左側にあるタイル張りのお店。これどこにでもある普通のアパレルのチェーン店なのです。そんなチェーン店までタイル張りのお洒落な店舗に入ってるなんて最高。こういう古いモノを生かすスタイルは常にポルトガルや他のヨーロッパ諸国から学んでいます。古いモノっていうのはやはりそれだけで価値がある。なんでもかんでも潰して新しくしてしまう日本のスタイルは本当に勿体無いと思います。まぁ誰が予算を出すのだ?ていう話になるのは分かっておりますがね・・・
そんな美しい町を歩いていると、アヤナザレーダーが働くレストランを発見。これは良いかもしれない!
アヤナザレーダーとして、黒板が出ている系のレストランは結構ポルトガルの料理が食べられて美味しくオーセンティックな場所が多い!!!という法則があります。まぁ勝手な私の中の法則なので外れることは多々ありますが・・・
ここの黒板には本日のメニューに美味しそうなチキンのグリル!プラス Arroz de tamboril があったので迷わず入店!そうポルトガルの名物の一つとも言える、「アンコウのリゾット」があったのです。私はこのアンコウのリゾットの大ファン。入らないわけには行きません。
ということで・・・
バルセロスの中心部のストリートにあるレストランです。中に入ってみると、なんだか洞窟のよう!!!剥き出しの壁が良いポルトガル感を出しています。
通された席からぐるりと一周店内を見渡してみると、ブラジルからの8人くらいの観光客が1組。スペイン語を話ているご夫婦が一組、残りはほとんどポルトガル 人でした。なるほど。そういう系のレストランね!と納得。
というのも、ここ数年(コロナなどなる前)ポルトガルは一気に観光地になり、オリジナルな地味だけれど美味しい地元の人が行くようなレストランが少なくなってしまったのです。というよりは、見つけにくくなったと言った方が正確かも?
さてさていつものお通しパンの登場です。いつも、この時に出されるパンについてくるものが何かでレストランのランクが分かると書いているのですが、本日のパンのオトモはバターのみ。割と質素。
ふむふむ。そういう感じね。
ここでポルトガルのアルアルを一つ。ナチュラルオレンジジュースがとっても美味しいのですが、このお酒を飲む用のコップやグラスで出てくる確率がめちゃめちゃおおい!!!Sagresはビールの会社なのですが、日本食系のところへ行った時はこれがASAHIで出てきたことがありビックリ!笑
ASAHIのジョッキでジュース飲むのかい!!!と思いましたが、普段SAGRESのグラスで飲んでいるのも結局はそういうことだったんだな!と謎に納得しました。笑 それでは早速プレートの紹介です。
今日のオススメに出ていた、アンコウのリゾットとグリルチキンをオーダー。「Arroz de 〜」 というのはいつも訳し方に困るのですが、直訳すると「〜ご飯」という意味。リゾットと訳すとまたそれはそれで、ちょっと感覚が違ったご飯になるのですが、「〜ご飯」と訳すと、日本人だと汁系ではないものを想像するかな?と思いどう訳していいものか・・・といつも悩みます。
今日のオススメのチキンのグリルは安定の美味しさ!アメリカチキンのようにドロドロしたソースがかかっているわけでもないのですが、優しい味を炭火焼て低温調理されているのでめちゃめちゃ美味しいのです!
この日も例外に漏れることなく、ご飯とサラダとちょっとずつ混ぜながらモグモグ。いや、定番だけれど美味しいね。ポテトも一緒にのっていたのがどうもバルセロスらしいとは思いました。嫌な場合は頼めば変えてくれる場所が多いのがまたポルトガルです。
そしてお待ちかね!アンコウのご飯。(リゾット?)ポルトガル 名は ARROZ DE TAMBORIL です!ポルトガルで最も有名な郷土料理の一つと言っていいでしょう。アロイズ デ タンボリル(またカタカナが分からない)はアンコウがプリプリ!!あのアンコウの顔がどうしても頭をよぎってしまいますが、味は最高!!このプリップリな身はもうたまりません。白ワインで下味をつけてあるためか臭みなんて全然ありません。元々あっさりしたのがアンコウの特徴でもあるらしいのですが。
私が若い頃は、まだ日本がここまで人気が出ていなく、謎の国としてみられていた傾向が強く、タコなんて食べるの?とか聞かれたことがありました。その時に誰かに、タコ食べるのって日本人くらいだよ?とインターネットもない頃言われたことがあり、え?そうなの?と不思議に思ったことを、今でも覚えているのですが、ポルトガルにくるといつも思います。
「全然違うじゃん!!!!!」
この国の人アンコウ食べるし!!!!笑 しかも美味しいし!タコなんて当たり前中の当たり前だし!笑 タコなんてスペインでも普通だし、あの時、幼い私に間違った知識を吹き込んだどこぞのアメリカ人は誰だったのだろう・・・アメリカ人って知らないのに断定する物言いの人多いですよね。笑(みんなではありませんよ。) あれは私の英語の先生だったのかな?記憶が定かではありませんが、珍味をポルトガルで見つける度に、誰かが言っていたその言葉を思い出したりするものです。
やはりNAZAREなどの海の町で食べた方が美味しいですが、見つけるとついつい食べてしまうのがアンコウのご飯(Arroz de Tamboril)です!
最後はおいしかったアンコウに思いを馳せながらエスプレッソをグイッとポルトガルスタイルで。最近はリスボンではポルトのような大きな町では簡単に食べられなくなって来た伝統的なポルトガル料理。
数年前はブラブラしていた時に、偶然入ったお店が美味しかった!なんてよくある話だったのですが、最近は観光ブームのせいで、コマーシャライズされたものに変わって行ってしまったので、やはり田舎町へ来て食べる美味しいポルトガル料理はホットします。(コロナ前の話ですが。)
帰りは、オラリアがたくさんあるバルセロスっぽい風景を見ながらトコトコと帰りました。
この町もレストランもあの、15世紀から続くマーケットも・・・このコロナでどうなっているのだろう。とやはり考えてしまいますね。日本はコロナで影響を受けていたとしても、大きい国ではあるので、まぁなんとかまだ支えられている感じはしますが(賛否両論あると思いますが)ポルトガルは最近、不況から立ち直ったばかりのような国だった為、本当に心配になってしまいます。
ラテンの国は調子が良い時は良いけれど、悪くなるととことん悪いため、本当に友人などが心配。人ごとではないのは分かっていますが、この状況だんだん改善されて行ってくれると良いな。
また、コロナのWAVEが来ていますね。外出は控える方も多いと思いますので、お家で美味しいお料理を作ってみてくださいね。昨日もインスタにあげたガーリックペーストですが、本当に使いやすい!塩水につけることによってニンニクのエグミも取れているので、これ一本で料理の味が違うものになります。
少々お高い?と感じるかもしれませんが、原材料はガーリックと塩のみですので安心して食べられます!
ぜひお試しを!!!
無添加ガーリックペースト:700円(税抜)
https://portodoporto.com/?pid=151212629
>>>>>美味しいポルトガル商品はこちらから
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10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。
最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。