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アヤナザのポルトガル通信

第23回: ポルトガルで定番のチキンとは?


2020.11.27


今年は暖かく、まだまだ冬っぽくないいい天気。私的には嬉しくて気分も良いですが、そろそろ年末らしい空気が流れてきましたね。年末はクリスマスがあるし、世間がザワつきます。やることが増えるので人々がワサワサなる感じも多いですが、やることがあまりない人も色々感じる時なのではないでしょうか。

クリスマスは「幸せの押し売り」感があるイベントで私もデコレーションは好きですが、楽しまなきゃ行けない脅迫概念にかられるので微妙です。レストランはクオリティを下げた上で高くなるし。昨日もポルトガル人の仲の良い友人と話していた時、「本当クリスマスがない日本に行きたい」と冗談混じりで言っていました。クリスマスは本当にジーザスが根強い国で生まれなくて良かったと思うほど、ポルトガル人の友人を見ていると大変そうです。笑 まぁ、日本人にとってのお正月ですね。家族がワサワサと集まることが多いので、何かと問題が起きる時期。今年はコロナなので集まることはなさそうですが、それはそれで寂しいので心の中に大きなパラドックスが生まれるのでしょう。


 




さてさて、先週の記事を書いたところ、「ポルトガル人って魚を食べると聞きましたがチキンもよく食べるのですか?」という質問がやってきました。答えはもちろん、食べますよ〜!!!

誤解されることが多いので書きますが、ポルトガル人は魚をよく食べると言いますが、個人的な視点から見ると、日本人ほどはさすがに食べないと思います。他のヨーロッパ諸国や、西洋の国々に比べたらめちゃめちゃ食べますが、日本人に比べたら流石に劣るのが一般の食卓だと思います。

言っても、シーフードはちょいとお高め。もちろん食べますが、チキンやその他の肉というのはそれ以上に食べられております。ということで、グリルドチキンはポルトガルでは定番中の定番!!

しかし、みなさんが想像するようなアメリカのようなチキンではないので、今日はポルトガルでは定番のグリルドチキンとは一体どんな感じなのか見ていこうと思います!

本日ご紹介するのは実にシンプルでポルトガルらしいレストラン。

リスボンにCampo de ourique(カンポ・デ・オウリーク)という最近オシャレになり、不動産の価値もグングン上がっているエリアがあります。(不動産バブルはリスボン全体ですが)そこは今まで止まっていたトラムの24番も再開するそうで、リスボンっ子の間ではイメージが良い落ち着いたエリアと言っても良いでしょう。

 

そんなエリアにあるポルトガルらしい「チキンのグリル」で有名なお店に行ってきたので本日はそこをご紹介します。 

これぞ元祖ポルトガルらしい店構えの

A Valenciana

飾り気のなく、だだっ広いレストラン。中はリノベーションにリノベーションを重ねているので、とっても大きい迷路のようなレストランです!!!

 

遠巻きに見るとこんな感じ。

誰もいないように見えますが、店内は人でいっぱい!!!人気店だと言われてポルトガル人の友人に連れて行かれたのに、なんだか閑散としていて寂しい店構えだなぁ〜と思っていたら、ここは裏口らしく・・・。後から知ったのですが、表はもう少し派手な感じらしいです。

 

さっきから何度もうるさく申し訳ないですが、ここのレストランはとにかくシンプル。週末はたくさんの家族連れで賑わっていて、行列ができると言ったら大げさですが、よく並んでいるのを見かけます。店内に入ってみると1テーブル10人くらいで囲っている人たちもチラホラ。ポルトガル人はやはり週末は家族で集まるのが大好きなラテン文化ですね!

 

ポルトガル人の友人が美味しい!と絶賛しているし、観光客っぽい人たちもあまりいなく、「ローカル」な香りがプンプンするレストラン。これは美味しいのではないか!というレーダーが働き期待でルンルンしながら席に着きます。

 

早速恒例のパンと共にランチの始まり。

パンのお次はこれもお決まりのポルトガルらしいシンプルなサラダをオーダー。

これ、日本人からしたら「なにこのサラダ?」と思うかもしれないのですが、シンプルなのになぜか病み付きになるほど美味しいのです。ドレッシングはかかっていることがあまりなく、テーブルに必ず置いてある塩とヴィネガーとオリーブオイルがあるので、その基本の3点で味をつけながら食べます。

ポルトガルの人参サラダも大好きですが、トマトも美味しいのですよ〜!

サラダのお次はスープをオーダー。チキンで有名なお店だということで、大好きなチキンスープを頼まないわけにはいきません!!!!! 

これを見て、あ!でた!このスープ!!と気づいたアナタはもうポルトガル通!!!何度となくこのブログにも登場しているポルトガルの代表スープ

「カンジャ」

です。

 少し前にも書いたポルトガルではよく食べられるチキンスープのことですね。

カンジャは見かけによらず本当に手が込んだ美味しいスープなので、発見するとすぐに頼んでしまいます!!!!特にここはチキンで有名なお店!!絶対美味しいに決まっている!と思い、ワクワクしながらソロソロと一口スープを吸うと、

んん!!!!美味しい!!!!

すぐに目がハートになりました!!!!

 

 

そして、お待ちかね、主役のローストされたチキンの登場!!!

 ドドン!!!!

お・・・美味しさが全然伝わらないではないかーーーーー!!!!!

このなんとも言えないインスタ映えしないチキン!!!写真で美味しさが伝わらないポルトガル料理は本当に残念なのですが、この映えない写真が素朴で、もうたまらなく美味しいのです!!!

アメリカのようにソースをグワァとかけるわけでもなく、地味にじーっとローストしていく。それだからこそ出る味があり、それがポルトガルのチキンの味です。味付けは塩胡椒やにんにくだけというシンプルな場所も多く、やはりアサード(ロースト)するから出るシンプルで美味しい味なのだろうと思います。

 

この全部お食事が揃った時の、ポルトガル感。

白い紙のテーブルクロスといい、シルバーのプレートと言い、ポテトチップスをおかずに持ってくることと言い、パンがお皿からハミ出してるところといい、

全てポルトガルらしい!!!

ポルトガルへ行かれたことがない人は正直「なにこの、お洒落じゃないテーブル・・・」と思うことでしょう。容易に想像できます。

 

しかし、行かれたことがある人には伝わるであろう、この映えないのに、ヤミツキになる美味しいポルトガル料理!!!ご飯、サラダ、ポテトチップスとチキンを交互に食べながらワイワイと友人家族と話すポルトガルらしい昼下がり!!!

これぞ本当のポルトガルの週末です!!!

 

締めはエスプレッソとブリガデイロ !

ブリガデイロはめちゃめちゃ甘〜〜〜い、コンデンスミルクを使ったチョコレートの定番デザート。ブラジルではお誕生日の食べ物でもあります。

 ポルトガルのブリガデイロはブラジルのブリガデイロよりもキモーち甘さが控えめなので、またペロリと行ってしまいます。

 

最近は注目が集まりお洒落になってきているポルトガルですが、どこかポルトガルらしさがなくなってしまうというか、寂しい感じがするお洒落なレストランやお洒落なポルトガル。

こういう映えない食卓こそが本当の

ザ・ポルトガル食卓

だと私は思っております。

 元祖ポルトガルの風を感じたい方は是非足を少しだけ伸ばして、週末Campo de ouriqueにある、レストランヴァレンシアーナへ行ってみてくださいね!!

シンプルな店内でワイワイガヤガヤ食べるシンプルなチキンがきっとアナタの心も胃袋も満たしてくれますよ!リアルなポルトガルを知りたい方には是非おすすめのレストランです!!!!

レストラン A Valenciana

 

 【本日のピックアップ】: ピリピリソース! 

今日のオススメ商品は、これ一本でポルトガルの定番料理「ピリピリチキン」が作れるという優れモノのピリピリソースをご紹介!英語圏に住んでいた人はNANDO’Sを思い出す人も多いのではないでしょうか!チキンにこのソースをつけて焼くのみで、すぐにガーリックとピリッとする美味しいポルトガルチキンの出来上がり。旅行ができないこんな時はポルトガルの味をうちで、簡単に食べてみてね。


ピリピリチキンはポルトガルを代表するジャンクフード!料理が面倒くさい日曜日や、1人の時によくポルトガル人が食べる美味しいチキンです!

ポルトガルのピリピリソース: 700円(税抜)

この写真は三島のこだわりワインショップLUCA WINE(ルカワイン)さんに撮影して頂いたもの。スタジオでの写真より素敵なバイブスが流れているお気に入りの一枚。


https://portodoporto.com/?pid=140373114



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今回紹介したレストラン、A Valenciana はこちら
 

 


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Profile
筆者:アヤナザ

10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。

最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。