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先日セゾンカードの方々に取材に来てもらい、ポルトの記事をSTOREE SAISONに書いていただきました。自分で書くのとはまた違い、他の方に書いてもらう自分の記事は恥ずかしくもとても嬉しいものです。
セゾンカードを持っている方は、請求書にもポルトの商品が載っていたのに気付いた方もいらっしゃるでしょうか?セゾンカードのポイントでも、ポルトの商品を試してみることができるようになりましたので、ぜひ使ってみてください!
セゾンカードを使っていない方も、丁寧に書いていただいたポルトの記事を読んで頂けたら嬉しいです。
以下セゾンカードに載せて頂いた記事です。
静岡県・浜名湖畔にたたずむ趣ある蔵。この蔵を拠点として、日本中に“ポルトガルの美味しい”を届けているユニークなご夫婦がいます。
きっかけは現地で食べた家庭料理
代々この地で家業を営む内山裕介氏と、インターナショナルな環境で育った奥様の絢香氏。二人が偶然旅したポルトガルが、夫婦の人生をガラリと変え、日本の食卓に新たな風を吹き込むきっかけになったそうです。
今日もポルトガルへの愛が止まらない「ポルト・ド・ポルト」のお二人に、ポルトガルならではの商品の魅力について、たっぷりと語っていただきました。
ひと口でポルトガルに恋をしたご夫婦だけで切り盛りする小さな会社「ポルト・ド・ポルト」。“港から港へ”という意味のポルトガル語を社名に掲げる同社は、日本では珍しい、ポルトガル産の食品を専門に扱う輸入業者です。
「ヨーロッパの最西端に位置するポルトガルは、イタリアやフランスといった他の欧州諸国と比べると、日本人には少し印象が薄いかもしれません。しかし、日本とは昔から関わり合いを持つ“遠くて近い国”。知れば知るほど、味わえば味わうほど、皆さんもきっとハマると思います!」と話すのは裕介氏。内山さん夫婦とポルトガルとの運命の出会いは2014年のこと。
旅行先で訪れたポルトガルの知人宅で振る舞われた家庭料理に、夫婦そろって大きな感銘を受けます。
「『アローシュ・デ・マリスコス』というポルトガル風のシーフードリゾットをいただきました。魚介がたくさん入っているので、出汁の旨みがたっぷり。ひと口食べてなぜか『懐かしい』と感じたんです」と絢香氏。
「日本食に通じる繊細な味わいでリゾットというより、雑炊。西洋にこんなに親近感を感じる家庭料理があるんだって驚きました。ポルトガルはお米と魚が普段の食生活に根づいているので、日本人の味覚に合うんだと思います」と、裕介氏の心もわしづかみにするほど。ポルトガルの家庭料理に、電撃的に“ひと口惚れ”した二人は、さらにあることに気づきました。
「現地で料理を振る舞ってくれた知人に聞いたところ『おいしさの決め手はオリーブオイルにもあるのでは』とのこと。しかもそれは、私たちが知っているオリーブオイルとは別の味わいのもの。お米と魚、そして出汁を活かした繊細なポルトガル料理を引き立てる、この国ならではのマイルドなオリーブオイル。同じような食文化を持つ日本の食卓にも、ポルトガルのオリーブオイルなら絶対に合うと思いました」(絢香氏)
初めての旅行から、7カ月後には会社を設立旅から帰国したものの、現地で食べた味がどうしても忘れられず、ポルトガル産のオリーブオイルを探す日々。
「日本では、イタリアやスペイン産はあっても、ポルトガル産はほとんど流通していなくて。だったらもう、私たちで仕入れるしかない。そこから夢が膨らんで事業へと向かっていきました」(絢香氏)
現地の知人などを通じて見つけた生産者に直接コンタクトを取り、同年11月にオリーブファームを訪問。ひたすら熱意を伝え、なんと翌月には輸入会社を設立。初めてポルトガルを訪れたときから、わずか7カ月後のことでした。
「海外暮らしが長く、いつか輸入業を手がけてみたかった妻と、明治時代から続く家業にたずさわるなかで、新しい事業にも挑戦したかった私。ポルトガルで偶然出会った味をきっかけにその思いが運命的につながったんです」(裕介氏)
生産者の顔が見える商品をセレクト
100%無添加で素朴なおいしさを届ける「ポルトガルは小さな国なので、大量生産が難しい。オリーブオイルの場合、3人ほどの少人数で営んでいる農場もあるくらい。高品質で美味しいものを代々手がけてきたという伝統にこだわって、こつこつつくっているところが多いんです」と、絢香氏。
「ポルト・ド・ポルト」が取り扱う商品の生産者は、少量でも良いものを一つずつ大切につくり続ける愛情のある人。そんなつくり手に出会うため、入荷を決める前には、必ず現地に赴き、交流するようにしているそうです。「直接会えば、商品に対する考えの温度差も分かります。実際、大量に輸出したいと考える生産者とは、お取引を断念したこともありました。信念のある小さなつくり手の商品を、プライドを持って届けるのが私たちの役目ですから」(絢香氏)
大量生産が当たり前になってしまった現代では、無添加の食品はなかなか手に入りにくいもの。しかし、ポルトガルは化学調味料を使わない食品が多いのだとか。
「20世紀後半から世界中にアメリカの食文化が浸透していったにもかかわらず、ポルトガルには自国の味がしっかり残っています。ファストフード店やコンビニ、チェーン店などが少なく、家族経営のお店が生き残っている地産地消の国なんです」(裕介氏)なかでもお二人は、100%無添加の食品のみを選りすぐっています。
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「身体にいいのはもちろんですが、おいしくて、素材の本物の味がする。深みのあるこの味は、やっぱり無添加じゃないと出せないと思います」(絢香氏)
これからもつなげて、伝えていく。
脈々と続くポルトガルとの関係2014年の最初の渡航から始まって、最近は年に一度、1カ月ほど長期滞在をしながら、新たな商品の発掘を続けているお二人。今でも通うたびにポルトガルに魅せられると話します。
「ポルトガル人は、特産品のタイル一つをとっても、青色の濃淡だけで情景を表現するような、繊細な美的センスがある。人に会うときは手土産を持参したり、時間をきちんと守ったり、そんな細やかな美徳が日本と似ているから、文化も人柄も、そして食べ物も、日本の生活に絶対合うと信じています」(絢香氏)
思えば16世紀に盛んだった「南蛮貿易」では、ポルトガルからカステラや金平糖が日本に伝わって大流行しました。天ぷら、肉じゃがといった日本の定番食も、ポルトガルが起源だと言われています。
「昔からポルトガルと日本は切っても切れない親密な間柄。それは今も、きっと変わりありません。二つの国に通じる良いものをこれからも伝えていきたいです」(裕介氏)