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アヤナザのポルトガル通信

第37回: 圧倒的美しさ、森の中のブサコパレスホテル


2021.06.26

ポルトファミリーの皆さまこんにちは。ポルトガル通信の日です!梅雨の土曜日、いかがお過ごしですか。

コロナが起きる前のポルトガルは空前のナチュラル思考ブーム。オーガニックの食べ物だったり、ヘルシー系のアジア食だったり日本で言うところの意識高い系が若者の間のトレンドでした。その中でも、ヨガとメディテーションはポルトガル人の友人に勧められてからずっと私もやっていて習慣となっておりました。

しかし少し前に、ヨガの先生(&友人)がブラジルへ帰ってしまい、私のトレーニングも疎かに。気がついたらヨガもメディテーションも全くやっていなくて、心がザワついていたように思います。そんなこんなで本日は久しぶりにオンラインで彼女のクラスを受けて、メディテーションもしたら、一気に心が軽くなりました。なんというか、頭の中のグチャグチャがスッと綺麗になる感じ。ヨガ、オススメです。

さてさて、ポルトガルではコロナが前より少し落ち着き(というかもやは諦めている空気感?)、友人は気をつけながら、ビーチや森の中へ行っている人が多く、やはり色々と自由にできないながらにも、自分のメンタルを上手に保っているのを見てやはりバランスをとるのが上手いなぁと見ておりました。特に自然の中に身を置くことは、とても大切なことだと私もポルトガル人の友人に影響を受けて感じているので、みなさんにもぜひ実践して欲しい。

自然の中の素敵な場所・・・ということで本日は「ブサコ国立公園」をブログのお題として選びました。ポルトガルの数多くある観光地の中でもとても人気なブサコ国立公園。なぜここがそんなにもすごいのかと言うと、ブサコ国立公園という大きな森の中に超がつくほど歴史的なブサコホテルがあるからなのです。

ブサコホテルとブサコ国立公園については記事が何個も書けるほどの場所なので、今回はブサコホテル自体に絞って記して行きたいと思います。

ブサコって書くたびに、うん。ちょっと日本語で聞こえが悪い・・・と思うのが残念ですが、全くブサイクではない場所ですよ。

ブサコパレスの歴史

ここは17世紀に神聖な場所として修道院として建てられました。17世紀には女人禁制。(すぐに男性は女性を禁止したがりますね。)神聖な場所=女人禁制。笑

その後、ポルトガル王家の離宮としてパレスが建てられたのですが、ポルトガル国王カルロス1世が暗殺される前に住もうと計画していた場所だとも言われています。国王と聞けば、さぞ絢爛豪華な偉そうな人生を送っていただろう!と思いがちですが、ポルトガルの国王の歴史は悲しいものも多く、カルロス1世はとても肩身が狭い思いをしながら生きていたとか。

自分も殺害されるかもしれないと思っていたため、シントラからもっと山奥のここブサコパレスで半分隠居生活をしようとしていたのですが、そんな中、1907年に殺されてしまいます。

時々ポルトガル人と話していて感じますが、今もなお、国王を筆頭に国が動く君主制を嫌い、国王は暗殺されて良かったと思っている人も多いという印象を受けます。(もちろん例外あり)
 

そして、第二次世界大戦中にはここは超高級ホテルとしてスパイなどの情報交換場所として使われていました。007のようですね・・・

なんとも長い歴史!!!!ポルトガルの歴史を読んでいると、もっと世界史を掘り下げてやりたかったと思ってしまいます。

 

 

さて、私たちの悪い癖で、いつも目的地への到着が設定した時間より遅くなってしまうのですが、ブサコパレスへ泊まりに行った時も実はそうでした。

先ほども書いたように、ブサコパレスはうっそうと茂った森の中にあるため、真っ暗の山道をグニョグニョと長いこと車で登って行き、街灯もない山道に少々怯えながらブサコパレスの到着。

ものすごい迫力!!!の建物がいきなり目の前に。

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暗闇にドッシリと登場しました。私たちは寝ている娘を起こさないように声を抑えながら2人で同時にうぉぉぉぉぉ!!!と発声。

目の前の駐車場に車を止めてホテルへ向かうと、いきなりアズレージョで埋め尽くされた通路がお出迎え。うふゃー!!なんだかすごいぞ!厳かな雰囲気がホテルに入る前からプンプンと伝わってくる。

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とてもバブリーではないか!!!!ちなみに明るい時に見ると、こんな感じです。

美しい!!!!!

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ロビーのようなところへ通されて行くと、たまらない

「少し前に栄えた感」

この少し前に栄えたところに本当にこれるというありえない感覚がポルトガルが私たちを虜にするのかもしれません。この古っぽい高級家具といい、照明と言い、昔のポルトガルにタイムスリップしたようで本当にドキドキを通り越してソワソワ。

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ここのホテルは本当に言葉では伝えきれない不思議な感覚に包まれる場所です。

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よくアメリカ系のホテルにある、ラグジュアリーで快適な空間、一流のサービス・・・はありませんが、ここには本物の歴史が詰まっています。

日本人の口コミで、「暑すぎる」「寒すぎる」「快適ではない」「水の出が悪い」そんな悪いコメントが多く目立つここのホテルですが、第一だいたい、この遠く離れた山の中で日本と同じ快適さをそこまで求める方が間違っている!!!!

そういう人は、街中のアメリカ系のホテルに泊まればいいのです。

ここのホテルはオーセンティックな香りでいっぱい!どうかこれ以上はリノベーションしないで欲しいと思ってしまいました。それでは、どんなホテルなのか、まずは一言感想でお楽しみください。

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え?首脳会議?プーティンが座っていそう・・・

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建築物のリッチさに目が行ってしまいなかなか前に進めない廊下。 この建物の造り、よくよく見てください!!!

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怖くて階段が登れない・・・人はほとんどいません。

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これ、永久に保存されてミュージアムにされても良い場所なのに、まさかこんな場所に私たちが泊まることができるなんて・・・信じられますか?なんて恵まれているのだろう。結婚式場のセールスマンに「16世紀のヨーロッパそのままです」と言って案内された教会があったのですが、私たちを案内した彼に「これが16世紀のヨーロッパだ」と見せてあげたい。笑

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怖くて階段もおりられない。あの目が光る護衛もいるし、雰囲気がものすごいし、何よりとても厳かな雰囲気に包まれているから。

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自分はなんと平和な時代に生まれたのだろう・・・と思わされる壁一面に描かれるアズレージョ 。

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上を見ればこちらを見返してくれるポルトガルの国王たち。ここで静かに住みたかっただろう。

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 夜怖くて通れなかったロビー。

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 ホテルの人に「ちょっと待っていてください」と言われてもソワソワしてしまい待っていれなかった場所。

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政界の人たちがシャンパン片手に情報交換しているパーティーが容易に想像できる場所。

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重なり合う豪華な建築物の融合。建物の雰囲気はこんな感じで、とにかく建築と雰囲気が重々しい歴史を物語っています。ポルトガルはこれだから止められない。

この話をポルトガル人にすると決まって大爆笑されるのですが、私はここで30分くらい固まると言う珍事件がおきました。笑 主人が夜に散歩をしてくると言って出かけた30分、横でスヤスヤ眠る娘を前に急に怖くなり始めた私。

ここの歴史をずっと読んでいたため脳内が妄想しまくり状態になっているのか、なんとも言えぬゾクゾク感で背筋が寒くなり、本当に動けなくなり、ホラー?に似たような気持ちですが、霊感とかそう言うのではなくて、言葉では表しきないほどの身震いがしました。笑

今こうして考えてみると、あの怖さは何だったんだろうと思うほどですが、その夜も結局怖くて寝れず。。。

「第二次世界大戦中にスパイの情報収集場所として使われていた場所」などと読んでいたため、想像力豊かな私の脳が勝手に色々と妄想していたのかもしれませんね。

 

部屋は少し家庭感が溢れる感じで、一言で言うと、「ポルトガルのおばあちゃんの家。」という感じ。

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お風呂は綺麗ですが、ポルトガルのホテルにあるあるの半分までガラスのパターンだったので、うまく入らないと外が汚れてしまうスタイルでした。

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異様に天井が高かったお風呂。どこまでリノベーションしたかは分かりませんが、本当にここまで歴史が詰まっていて、尚且つ普通の人も泊めてくれる場所はあまりないと思います。

日本人からしたら居心地が良いとは言えませんが、ポウザーダならばこんなモノでしょう。

次の日、朝起きて散歩しながら、外からホテルを見ると、これはまた美しい!!!!!

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遠くから見ると小ぶりではありますが、造りはかなりリッチで森の中にそびえたつという点でも雰囲気は抜群です。

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女子として一度はお城に住むお姫様に憧れたことがあったけれど、私には怖すぎて、とても王宮には住めない!と思えるほど歴史が詰まったブサコパレスホテルでした。ここまで歴史的な建物で雰囲気も保ちながら、かつ、一般の人も泊まれるというポウザーダはあまりないと思うので、ブサコへ来られる方は是非ここに泊まって、長〜い歴史を肌で感じてみてください。

 

(夜には長い階段の護衛兵に要注意です!笑)

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夜には彼の目が光ります。

余談ですが、私は昔からオバケやホラー系がとにかく怖く、日本では怖くて行けない場所がたくさんありました。しかし、オーストラリアやフランスやブラジルなどの他の国に1人で住んでいた時には一切「怖い」と言った感情は生まれることがなく良かったのですが、まさかあの怖い気持ちをここポルトガルで感じるとは・・・

そんな風に感じたブサコホテルでした。
 


旅行ができない今、どんなことができるかな?と思いお家でできる串刺しレシピを考案しました!



ポルトガル調味料マッサをベースにして応用編として作った、「Tempero Doce」で作ったポルトガル料理のエスペターダは、なかなか自分では出せないポルトガルの味の調合を現地してしたモノを、日本に連れて帰ってきたヒトビンです。ポルトガルらしいハーブとパプリカの香りがお口の中に広がって、一気にポルトガルの気分に浸れますのでぜひお試しあれ〜!

パプリカ&ハーブの調味料:700円(税抜)
 


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Profile
筆者:アヤナザ

10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。

最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。