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アヤナザのポルトガル通信

第39回: ブサコ国立公園の「FONTE FRIA」神秘的な階段


2021.07.31

ブサコ国立公園(続編)

ポルトファミリーの皆さまBoa tarde! 本日はポルトガル通信の日です!

オリンピックの開会式で色々な嫌な話を飽き飽きするほど聞いて疲れていましたが、大会が始まるとなんだか皆楽しそうにしているので何よりです。開会式を巡って色々な話がありましたが、そこで活躍している選手たちには何の否もないので、ぜひ自分自身の記録を更新するために頑張って欲しいですね。元々オリンピックは利権があってそこにスポーツがついてきたようなものだし、人間の世界というもの利権争いは一生無くならないと思うので、もう「平等」とか「フェア」とか無理に言わなければ良いのに・・・という気もする私です。世の中に平等なんてあり得ないのだから(個人的な意見です)。私はスポーツが一切できないので、あまりオリンピックには興味がないのですが、「世界と繋がれている感」は良いのかもしれないですね。

日本では嫌な話ばかり流れているオリンピックですが、なんだか諸外国では日本を良く話している人たちが多い気がします。笑 不幸中の幸いですね!



さて、そんなこんなで今日も地味にポルトガル情報をお届けいたします。前回の記事、ブサコパレスは実は森に囲まれている素敵な場所。その森の中(ブサコ国立公園)を探索することができるのです。

 

ブサコ国立公園内にあるフォンテフリア(FONTE FRIA)日本語訳すると、 「冷たい泉」へ行って来た記事です。余談ですが、ポルトガル語は母音が多く、聞こえが日本語っぽいところがあるので、ブログを書いていると変換が面白い・・・

ブサコ国立公園という名前も義理母が聞いて「え?!何県?」と言っていたし、ブサイクな子にも聞こえてしまうし、先ほどもフォンテフリアと書いていたらフォンテ「振り上げ」と勝手に変換されていて笑ってしまいました・・・笑 フォンテ振り上げって一体何を振り上げるのか・・・

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今日紹介するFONTE FRIAは、ブサコ国立公園の中にある一つのスポット。ブサコ国立公園はたくさんのスポットがあるため、一つ一つのスポットの凄さが色褪せがちですが、ここは私が「おお神聖な場所だ」と肌で感じた場所であり、最も感動した場所の一つです。

この深い深〜い森の中によくもまぁこんなにすごい建築物を作ったなと・・・。

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ブサコ国立公園の森はただ広いだけで有名になった森ではなく、歴史的な森であり(しかし、ポルトガルって本当にそんな偉大な場所が多い・・・!)ポルトガル王家の離宮だったブサコパレスがあります。そして、ここは最後のポルトガル国王が住もうと計画していた場所でもあるそうです。

ポルトガル国王は結局は殺されてしまうのですが、暗殺されるまで、私が好きなシントラにいました。しかしシントラでも居場所がなくなって来たため、ブサコに移動しようと着々と移住計画?をコッソリと進めていたそうです。そうして愛する王妃とやっと隠居生活ができる!という時にリスボンで暗殺されてしまいました。悲しい・・・

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日本の森っぽい雰囲気を醸し出しつつ、なんとなくトロピカルな感じもするこの森。不思議だなと思いパンフレットを読んでいると、大航海時代には、ブラジルなど派遣されて行った国々から、自分の功績を称えるものものとしてハンターズトロフィーのように航海士たちがポルトガルにない樹木を持ち帰って来てはここに植えたらしく、そのお陰でこの森は今も珍しい木々で溢れかえっているのです。(またもやジブリスポット)

大航海時代の航海士たちの功績というのは本当に何百年経った今でもポルトガルの至る所に溢れていますね。この古木の偉大さと言ったら、もう、物凄い。森の主のような木々がワンサカ立っています。

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途中、国立公園の中で地図を見つけても、森が大きすぎてどこにいるのか全く分からない・・・。

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 深い森を迷子になりそうになりながらノロノロと歩いて行くと、やっと出て来ました。(このFONTE FRIAの場所には狭いながらも車で行け、3〜5台分くらいの車を停めるスペースがあります。)コロナの前だったので、ここには小学生の遠足軍団のキッズなどがゾロゾロといたりして、やはり必見スポットのよう。最初はポルトガル人の子供だと思ってみていたら、みんながスペイン語で話していたので、横のスペインから校外学習でやってきたのだなと分かりました。

しかし、スペインから子供たちを連れてくると、ポルトガルの歴史的スポットには大体スペインとの対戦が絡んでいるので、どういう気持ちになるのかな?なんて思ったり。昔、まだ子供の頃に韓国に行った時に、韓国には豊臣秀吉や日本からの敵を倒すための祈りの場所や防御のために作られた場所などが色々あって、歴史的建造物を見つつ、ただただ申し訳ないような、複雑な気持ちになったことを思い出しました。隣国同士、どこの国も色々とあるので複雑ですね。

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ドキドキ・・・。そして出て来ました!フォンテフリア。144段の階段です!

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 この光の差し方といい森の深さといい、それはもう神聖な場所だということを肌で感じずにはいられませんでした。人がつくった教会なども、歴史的建築物としてとても素敵ですが、この自然の力というか木々に囲まれた場所は神聖な場所だということをどの教会よりも強く感じさせてくれたと思います。自然の力は偉大だ。

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この小さな池は半分くらい登ったところにある小池。

たくさんの違う小鳥のさえずりや、数えきれないほどの緑、優しく降り注ぐ木漏れ日は当然のように私たちを「非現実的」な世界へ連れて行ってくれて、本当にフェアリーテールの世界そのものでした。ここは17世紀にはローマ法王によって女人禁制にもされていた場所。(全く、すぐ女人禁制にしたがる男性)

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こんなところに入るところができたから21世紀に生きている女で良かった!と自分がここに入れていることに感謝です。神聖な場所という言葉がピッタリのFONTE FRIA

ただ登り終えた上にあるのはこちら・・・

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はっきり言って階段を登り終えた上でやることは特にないですが、修行僧の気持ちが味わえますし、とことん自然に見守られて神聖な気持ちにもなれるので、体力に自信のある方はぜひ挑戦してみてください。階段の下には休憩スポットがあるので、早めに出て、ピクニックなんてのもオススメです!

魅力いっぱいのブサコ国立公園。以前紹介したブサコホテルはもちろんのこと、15世紀の航海士たちが持ち帰った産物をこんなに身近で実際に感じることができるのだから、訪れないわけには行きません。

コロナが終わりポルトガルへ行ける日がきたら、みなさん必ず出向いてみてくださいね!!それではまた来週!

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Profile
筆者:アヤナザ

10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。

最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。