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アヤナザのポルトガル通信

 

第45回:エルヴァスの伝統的銘菓セリカイア

2022.07.08

前回のエルバシュ滞在にはあまり時間を割けなかった私たち。
そこでどうしても食べておきたいものがありました!



まずはレストラン探し。

目をつけていたお店があったのですが、なんと休み!トホホということでしょんぼり歩いていると、
奥に入った道のところで素敵なレストランを見つけました。

まさに古き良きポルトガルのレストラン!というイメージ。



この町はレストラン街なるものが固まってある様子。
目をつけていたレストランをもう少し奥の方へ歩いていくと発見した場所でした。



この町で食べたかったのが、名物!
Sericaia com ameixa de elvas
セリカイアとエルヴァスのプラムのシロップ漬けです!!!
やっぱり、違う地方によって違う名物があるポルトガルは旅行をしていて楽しいですね!

まずは入る前にここはセイカリアはあるか?とオシャレなおじさんウェイターに聞くと、
ウインク付きでもちろんだよ!ということで入店です。



店内は落ち着いていて、ポルトガルの伝統的なレストランという感じ。良いですねー!
飾られすぎていることもなく、清潔でカジュアルで、楽しい雰囲気。

ポルトガル語ではなく、英語、フランス語、スペイン語などがチラホラ聞こえてくる店内は平日なのに満席。
なかなかの人気店なのですね。
そして、誰もいなさそうな街中だったのに、レストランに入ると観光客がたくさんいてビックリ!
やはりアレンテージョはヨーロッパ人に好まれているなぁ・・・。



まずはチキンのエンパナード。

以前、内陸部であるアレンテージョでシーフードを食べた時に、とても不味くて食べられなくて、辛い思いをしたので、
私たちの間ではアレンテージョへ来たら、海鮮は食べないようにしよう!ということになっていました。
(静岡出身の私たちにとって、新鮮でない魚介類ほど不味い食べ物はないのです・・・。笑)
そのため、海鮮でないもので統一。

しかし、お隣さんの机に運ばれてきた海鮮はとっても新鮮で美味しそうでした!
チラチラ見ていると会話が始まり、とてもフレッシュで美味しいわよ!と言っていたので、頼むもの間違えたなぁとも。

それでも、ポルトガルのエンパナードは安定して美味しいので、満足です!

そしてもう一つはおすすめされた、
Secretos de porco(豚の秘密という訳!)
にいつものポルトガルサラダとパンなどです。



アレンテージョの豚肉はとっても美味しい!!!!

Secretos de porcoは脂肪の中に隠れているから、そんな名前がついているのだとか。
豚バラ肉で、霜降りのようになっているため、Secretos de porcoのお肉は柔らかくて美味しい!
見つけるとすぐに食べてしまいます!

特にアレンテージョでSecretos de porcoを見つけた際には絶対に食べて欲しい一品!!
何よりも「豚の秘密」というネーミングが可愛い!

食後になったら本番です!!!こちらがお待ちかねのエルバシュの有名なスイーツ
Sericaia com ameixa de elvas



セリカイアはアレンテージョ地方のお菓子。
これもポルトガルの他の伝統菓子の例に漏れることなく、最初は修道院で作られるようになったものです。

卵の黄身に砂糖、小麦粉、牛乳などで作られる生地は、他のポルトガル伝統菓子とやっぱり似ていますが、
こうして違う形となって完成するのが面白い。上にはこれでもか!というほどにシナモンがドバーとかけられます。

やはり八つ橋のシナモンもポルトガル由来だな?と毎回思いますね。



このスイーツはエルバシュのプラムのシロップ漬けが添えられているのがポイント。
お味は想像通りに

「あま〜い!!!!」ただただ甘い。

ここで食べたセイカリアはシットリ系というかベットリ系というか、弾力がない系でしたが、
他のお店で食べるセイカリアはもう少しフワフワだったりもします。

ポルトガルのご飯は何を食べても美味しいですが、ポルトガルのスイーツは何を食べても甘い!!
この甘さやシナモンや食べた感じの舌触りが、南米のスイーツを思いださせました。
インドから伝わったとお店の人が言っていましたが、どれほど正確な情報かは分かりません。

エルヴァスという地に来て、エルヴァスのプラムのシロップ漬け
Sericaia com ameixa de elvas
がしっかりと食べられてとっても満足なエルバシュステイでした。

ここも、小さいですが、色々な歴史がある素敵な町です。ぜひエルバシュへきたらセイカリアを食べて見てね。

今回紹介したレストラン、A COLUNAはこちら

  

ポルトの商品の取り扱い店一覧はこちら

 

 

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Profile
筆者:アヤナザ

10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。

最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。