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アヤナザのポルトガル通信

第2回:ポウザーダで感動
Castelo de Alvito


2020.05.22

ホームページを一新し、ここでブログを書くようになってから、まだ慣れずにいます。
やはりだんだんと新しいことに挑戦をしなくなって行ってしまうので、少しずつでも新しいことに
触れて行かないといけないな・・・なんて思ったり。

さて、今日は旅行ができないので、少しでも旅行気分を味わってもらおうと旅行情報の記事です。
ポルトガルと言えばポウザーダ!本日はあまり有名ではないポウザーダに泊まった時のお話です。

ポルトガルにいる時はなるべくポウザーダに泊まるようにしているのですが、
実は、あまり期待せずに行ったポウザーダが一つありました。



とっても小ぶりなポウザーダ。そして、とにかく小さな小さな町ALVITOにあるポウザーダです。
名前はそのままPOUSADA CASTELO DE ALVITO
小さなお城を改装したものです。

いつもはホテル自体の規模やアズレージョの綺麗さに驚かされるところが多いのですが、
ここは「まだ残されていたポルトガル感」に感動してしまいました。
このポルトガルらしい静かな街並み・・・



お部屋はとっても広い部屋にポツンとベットが置いてありました。クリブも無料で用意してくれています。
インテリアは古い感じでそこまでお洒落な感じでもないのがポルトガルっぽくて好き。
天井が広くだだっ広い部屋はまさに小さいながらに「お城に泊まっているのだなぁ」という気持ちを思い出させてくれます。



最近のポルトガルは本当に観光客が多く、どこへ行っても「オーマイガーッシュ」と大声でTPOもわきまえず
喋り捲っているお国の人々の数がハンパない・・・
彼らの声はどこでもめちゃくちゃうるさいので、またかぁとウンザリしていたのですが、
ここは昔私たちが、感動していたポルトガルの風景がまだ残っている。

部屋から見えた景色に吸い込まれてしまいました。

朝になって窓から外を見るとこんな風景が。



ここはジブリの世界ですか?遠くに見えるアレンテージョの地。
ちいさな町のスクエア。たまりませんね。

早速ポウザーダ見学に周りたいのですが、皆様には申し訳ないけど写真が上手く撮れない!



何と言っても、スペースが小さい割に、建物がめっちゃ頑丈なので、全体像が画角内に全く入らないのです。
と言うことで写っている一部から想像力を働かせて本場の風景をお楽しみください。笑

ウゥ・・・
やはり入らない。あの素敵な雰囲気が伝わっているだろうか・・・
静かで自分たちしかいないお城の中に鳥の声のみが響いている感じが。



歴史がすごいと、木の存在感も重厚感もすごい。
最高だ。
一応プールだってある。一応。



これは最近作られたプールのようでした。
敷地内はとにかく緑がいっぱい。暑いアレンテージョの木陰を歩くのは気持ちがいいものです。



さてさて、私は今までのブログでも直接お会いする方にもポルトガルはいわゆるミーハーな人向けではないよ!
と伝えてきております。

素敵なヨーロピアンな日々を快適にインスタ映えさせるような感じで味わいたい!
そんな方はやはりフランスやイタリアが合っていると思いますし、それはポルトガルの良さではないことは今まで伝えて来ました。

ポルトガルはディープなものが好きな人専用の国だと思っています。
何と言ってもホンモノが残っている。「古き良き」ヨーロッパが残っている。
そういう古いものに自分が実際に触れれること、見れることを重要視する人々に来て欲しい場所だと感じております。

このポウザーダはそんな素朴でUNTOUCHEDなポルトガルがそのまま感じられる場所。
久しぶりにポルトガルらしい香りと風にゆっくりと何も考えずに佇める場所に到着したと思いました。

簡単に言いたいことをいうと、ここのホテルも元はお城ですので快適で過ごしやすいホテルではないと言うことです。笑
暗いし、エレベーターは2人くらいしか乗れないし、4階に泊まっているのに、3階までしかエレベーターもないし(笑)、お風呂のお湯も安定しない。
よく、ポウザーダに日本人が泊まるとボロ○ソ言うと以前ツアーガイドの方に聞いたので追加しておきますと、
快適さや豪華さを求める方にはオススメが出来ない場所だと感じました。

私のブログまでたどり着くほどのポルトガル好きな方は
確実に便利やコンフォートなどよりもホンモノやauthenticityを重視する方だと思うので、
そう言う方にはとってもおすすめのポウザーダ。

特別なものがない、小さな小さな町のお城を改装して出来たポウザーダ。
このようなところに遠く離れた国からノコノコやってきた私たちのような一般人が泊まれるだけでも本当にその機会に感謝です。



そんな空気感が好きな方は、
この青く晴れた空とどこまでも清々しく一直線に進む田舎道を味わいながら、アルビートのポウザーダまで行ってみてくださいね。

快適さこそないものの、最近簡単には感じられなくなった「どこか遠いところへきた感覚」「地中は広いのだなという気持ち」にどっぷり浸かることができる場所です。

そこには何もありませんが、何にも変えられない心の穏やかな幸せがあなたを待っていることでしょう。
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今回宿泊したポウザーダはこちら
Pousada Castelo de Alvito
Profile
筆者:アヤナザ

10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。

最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。