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アヤナザのポルトガル通信

第8回:ポルトガルで食べるラーメンはいかに?
AJITAMA


2020.07.03

今日は少しばかり邪道な記事。
ポルトガルで食べたラーメンをレポートしたいと思います。
外国へ行って日本食を食べている人たちは「何をやっているんだ!」と言いたくなるほど
日本食は外国で食べない主義の私たち。

その国の美味しいものを限られた時間の中でとにかく味わい尽くしたいからです。
それに、1番美味しい日本食は日本にあるのでいいのです。

しかしそんな私たちも話題性がある場所や、友達が行きたいと言う場所にはもちろん行く。
今回はその前者にあたる話題性のある場所だったので私たちの貴重な一食分をここで満たすことにしました。
知っている人は知っているであろう

AJITAMA!!



ここは仲の良い友達の友達(なんか怪しくなって来た)が経営しているラーメン屋さん。
なんと、経営者はポルトガル人なのです!!!!
そして日本のテレビにも何度か出ていたので、これはレポートするしかないよね!と。
何日か前に友達が席を予約してくれました。

オーナーは広島にしばらく住んでいて、かなりの日本好きです!
よくいる「自称日本好き」の日本人女子大好きな勘違い気持ち悪い系ではなく、
本当に日本の文化や歴史を愛してくれていると感じ取れるほど素敵なポルトガル人。人当たりも良くザ・ポルトガル人という感じ。



このオーナーは、私たちと同じくらいのベイビーがいて、
しばらくは自分のマンションで完全予約制のレストランをやっていました。
と言っても、レストランではないですね。

ポルトガルや他のヨーロッパで少し前に流行っていたのが、家で少人数でディナーを作って振る舞うこと。
(もちろんお代は払います。)
完全予約制で、確か紹介がないと予約できない感じだったかな?最近は日本でもありますよね。
そう言うスタイルでラーメンを家で振舞っていてかなり話題になったため、
リスボンにお店をあけました。当時は3ヶ月待ちとかだったらしいです。

友人によると、彼はもともと化粧品会社のマーケティングで働いていたので、
マーケティングに関してはかなり詳しいとのこと。
さすが、広めかたもうまいですね!
日本のメディアもさることながら、ポルトガルのメディアでもかなり取り上げられています。

外から見てもお洒落なつくり。
一瞬華やかに見えるけれど、木で作られたデコレーションが最高!
お店中の天井がこの木のデコレーションで素敵にされていました。



木を基調にした店内は、小ぶりでいながらとってもお洒落。
やり過ぎな高級路線を行っていないのもとても好感を持てました。
ラーメンを分かっていらっしゃる!

メニューはこんな感じで、アレンジも少ししか加えられていません。
SHOYU SHIO MISO と日本語をそのまま使っている!



たまに日本食レストランでも全部英語に変えられているものもあるので、そのまま使ってくれるのはなんだか嬉しいですね。
店内はお洒落だけれども、子供がたくさんいても平気。
友人の子供は、日本食を食べながら日本車で遊ぶんだ!と張り切っていました。可愛い。



まずは餃子からスタート。
餃子は日本っぽい餃子や中国の餃子が混ざって良くわからないことになっている餃子が結構多いのですが、
ここは日本の餃子っぽい。
さすが日本に住んでいただけありますね。



ポルトガルでこの餃子を食べることになろうとは思いもしなかった!!
そしてナスの焼き物。



しょうゆ味と生姜が効いていてこれもとっても日本っぽい味でした。

そして豆腐。
カボスがライムに変わっていたけれどこれも美味しかった!



だいたいこういう系のお通しやサイドディッシュはかなり味を現地流に変えないと受け入れられないところが
多いと思いますが、ここはかなり日本の味そのままでビックリするくらいでした。

途中、日曜日なのに、日本のサラリーマンが3人入って来て、無言でバーっとカウンターで食べて、バーっと出て行った
のを見て、その光景にみんなで爆笑。ここ日本ですか?となりました。

さてそして本番です。
こちらはとんこつラーメン



んー!!!
美味しい〜!ちょっと麺が伸びてる???と思ったけれど、
多分私が娘の面倒を見ていてすぐさま食べなかったからかな。味は本当に日本の豚骨でした。
外国の味っぽいものが全然しない!

そしてこちらが味噌ラーメン



これは日本の味噌ラーメンにちょっと西洋っぽい要素が入った味でしたが、これも美味しい。
私個人の好みはとんこつラーメンで、ポルトガル人友人もほとんどが豚骨が1番だ!!!と言っていました。

結果、リスボンではラーメンが流行っている!とは言えませんが、この店AJITAMAはかなり注目されていると感じました。
雰囲気がエキゾティックでいいこと、そもそも他にラーメンを食べられる場所があまりないことなども人気の理由かもしれません。
少し前まではラーメンはすすれないし、ヌードルが液に浸っていると言うのがちょっと抵抗があると言う人が結構多かったと思いますが、そう言う壁もなくなって来たのかもしれませんね!

この日しか会えなかった友人も合流し大所帯になった私たちのグループ。



外国では友人が友人を呼ぶスタイルは良くあるのですが、結局ここでも私たちが呼んだ違うカテゴリーの友人は
大して会話を交わしていなかったので、ポルトガル人はそう言うのもちょっと微妙なのかな?と察しました。

日本だったら、ありえないので絶対にやらないのですが、ブラジルとかだと結構友達が友達をランチやディナーに連れてきて
仲よくなる場面があるのですが、やはりここでもポルトガル人は日本人と近くて
「連れて来て良いよ」
と言っても、心底ちょっと嫌だなぁと思ってるのがポルトガル人なのかな?と微妙な関係を感じたランチでした。笑

子供がいたので早めに来たランチですが、この席も帰る頃には満席!!!



本当に大人気ですAJITAMAラーメン!

最後はすかさずみんなエスプレッソを頼んでいたので、それを見ながら、
ラーメンとエスプレッソね。さすがここは譲れないのがポルトガルだわ!!!と思いました。



余談ですが、ポルトガル語ではRが最初に来た時とRが続いた時は発音がエヒのハヒフヘホのような感じになるので、
彼ら、ラーメンのことハーメンと言うし、六本木はホッポンギと言うのがめっちゃ面白い。

話題のお店に来れたこと、友人がたくさん集まってくれたこと、
ポルトガルで初のラーメンを食べられたことはとっても嬉しかったですが、
一杯12ユーロでその他諸々となると、結構値段がしてしまったので、日本在住の私たちとしては
ラーメンは日本で食べるに尽きるな。と思いました。

夜にはもっとお洒落になるので、カジュアルデートなどには向いているのでは!と思いました。
リスボンでラーメンが流行ってるとまでは言えないけれど、確実に知名度をあげていたハーメンでした。

>>>>>美味しいポルトガル商品はこちらから

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Profile
筆者:アヤナザ

10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。

最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。