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アヤナザのポルトガル通信

第16回:ポルトガルの恋しい食べ物レイタオン


2020.09.11

今がコロナの中だるみの時期だと思っている私。冬になると通常の風邪やインフルも出てくるため、今のうちに隙を見てポルトガルへ渡航しようと思っていたのですが、結局安全面を配慮して渡航できず。本当に辛い思いでいる日々が続いていました。私たちは仕事として行くので、個人の人よりは渡航しても大丈夫かな?と思って航空券をチェックしていたのですが、やはり周りの人々の意見は厳しく、日本に生まれてきた以上日本のルールは尊重しなければ行けないと思い自粛を決意。この1週間色々と決定するのに辛かったです。

少しラテン気質も入っている私は、誰にも会わなければいいし、隔離をしっかりすればいいんじゃない?と簡単な問題だと思っていましたが、それは自分勝手な行動だと初めて知りました。これでは迷惑をかけて周りが尻拭いをする日本人バックパッカーと同じになってしまう・・・と気づき渡航は延期に。苦渋の決断でしたが、これで良かったと思う日がきっとくると思います。

コロナ問題は実際のウイルス的な問題もありますが、社会的や文化的な問題も一緒に引きつれてやってくるので、それが息苦しいことではありますね。きっと私と同じ思いをしている人も読者さんの中にはいるのではないでしょうか。

そんな時に仲のいいポルトガル人が旅行をしていたり、普通にバカンスを楽しんでいる姿を見ると、本当に心苦しくなります。ポルトガル人の家族のような存在の人々は来るものだと思っていたのでショックを受けていますが、その時に「ポルトガルの何が1番恋しい?」と聞かれ、すぐに浮かんできたものを今日は紹介したいと思います。

今日はこの記事にしようかなぁ〜とお風呂の中で考えていたときから、Agua na boca!!!(口の中の水)状態!!!!(ポルトガルでヨダレ垂れそう〜!とても美味しそう〜!という感じの表現です。)

ポルトガルへ行ったら絶対に食べなければならないお肉です!!!

ポルトガルの海や町、人々や空気感全てが恋しいのは当たり前のことですが、その中でも今日は特に思い出す食べ物について。

ポルトガルは日本のように各地によって有名な郷土料理がたくさんあるのですが、今日の郷土料理はLUSOという水で有名なエリアからアヴェイロまでの帰り道にある村、Mealhadaで有名な

Leitão(レイタオン)

というお料理を紹介します。ポルトガル通の人の間では知っている人も多いと思われる、有名な子豚の丸焼きです。

もちろん、リスボンでもポルトでも美味しいレイタオンを食べられるレストランはいくつかありますが、この町、Mealhadaは町自体がレイタオンの町として知られております。



ポルトガルらしい道をひたすら運転してやっと町に到着。
今回はメアリャーダの通りにあるPic Nic dos Leitoesというレストランの記事。ここの道は「レイタオン通り」と呼ばれているらしく、レイタオンのお店がズラリ。レストランを何件か車で素通りしながら偵察して、雰囲気がローカルっぽくて良さそうだったこちらに決定しました。



店内はポルトガル人でいっぱい!!!ポルトガル人観光客がたくさんいましたが、外国人観光客はあまりいないレストランでした。待っている間に話の人と雑談をしていると、結構スペインから車でこの町にレイタオンを食べに来る人たちもいるそうです。もちろんコロナの前ですが、最近はポルトガルでは近場での旅行は結構しているので、またスペインからたくさん食べに戻ってきているころだろうと思います。

早目に入店したのにも関わらず、待ち時間があったので、店内で待っていると目に入るのは子豚のアズレージョ。このブログでは今までパターンの柄物や教会のアズレージョをたくさん紹介してきましたが、レストランへ行くと、そのレストランが大切にしているものや、そのレストランにちなんだ絵がアズレージョに描かれていることも結構あって私は好きです。

ここのレストランに描かれていたアズレージョは、ミルクを飲む子豚さんや、丸焼きにされた子豚さん。これを目の当たりにしてしまうと、はっきり言って申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

レイタオン、もう考えただけでヨダレが垂れそうになるほど、本当に美味しくて大好きなのですが、可哀想には可哀想・・・

私たちは本当に大好きなお料理なので、「ありがたい」と思って食べるのですが、ベジタリアンの友人などの気持ちも日頃話していて分かるので、なんだか複雑な気分になるのは言うまでもありません。

というのも、レイタオンは子豚のお肉でまだミルクしか飲んでない8週間前後の赤ちゃんを丸焼きにして食べるのです。それ以上になると、柔らかさが失われるのだとか。

自分は生後4ヶ月の母乳しか飲んでいない赤ちゃんを腕に抱えながら、8週間の豚の母乳しか飲んでいない赤ちゃんを頬張る・・・なんだか、まだ産後4ヶ月しかたってない私はセンチメンタルな気分になってしまいました。でも、こういうアズレージョがあることによって、生き物を食べさせてもらっているという気持ちはしっかりと芽生えるので感謝の気持ちが増します。

こうなったら、心から感謝して食べるしかない。と言うことでいつものポルトガルテーブルの登場です。

店員さんも「赤ちゃん見ててあげようか〜」と優しく、お客さんも「どこから来たの?ここのレイタオン最高だよ!君達正しい選択をしたよ!」などと色々といい感じに運が回っていたので、このまま美味しいものが出てくるのではないかな〜?と言うポジティブな予感がお店に入った瞬間からしていたのですが、出てきたチーズがめちゃくちゃ美味しい!!!

これはポルトガル流テーブルチャージのようなもので、食べても食べなくても良いお通し的なもので手をつけないとチャージもされないのですが、これは手をつけないわけには行かないほど美味しかった!!!手作りパンも最高!!!

そして10分と待つことなく、サラダとレイタオン・アサードが到着!!!

おおおおぉぉ!!!

いい感じ!外はパリパリ、中はジューシーなあのレイタオンの美味しさが見てるだけで伝わってくる!!!豚さん本当にありがとう!!!そして何よりも大きい!!!!!!写真で伝わらないのが残念ですがめちゃくちゃ大きいです!!!!

大きすぎて、これ二人で食べられるのかな?と思いつつ、自分のプレートへ移動。なかなかいい感じによそえました。

早速、お口へ運んでみると・・・

お・お・お・美味しい〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!

たまらない!!!!

なんだかんだご飯とよく一緒に出てくるポルトガル料理ですが、レイタオンはいつもこんな感じのポテトチップスとセットで出て来ます。もう、レイタオンが美味しすぎて、普通のサラダまでが美味しく感じてしまう始末!!!たまらない!!!

塩辛いレイタオンにシンプルなサラダを交換で食べるのがまた口の中で調整されて完璧なハーモニーをもたらすのです。いつも、見ての通りインスタ映えはしないレストランだし、女子ウケもどうかな?というのが現実ではありますが、この美味しさは何にも代えることができません!!!!

ここで食べる全てが美味しくて感動してしまったので、最後にあまり頼まないプディンをデザートとして頼んでみました!いつもはエスプレッソだけで締めて終わるのですが、一緒に頼んでみてプディンは・・・

美味しいーーー!!!正解!!!

ポルトガルのご飯は何を食べても美味しい!!!と思うことがあるのですが、いつも書いている通り、デザートは、「・・・あれ?・・・」と思うことも多い。卵黄系が多いスイーツもとにかく甘いものが多いので、日本人の舌をもつ私としては、ウプ・・・となってしまうことが多くスイーツは選んで食べるようにしているのですが、このプディンはめちゃくちゃ美味しい!!!甘さも控えめ!!!(日本では十分甘いですけどね。)

最後にお店にいたおじさんから教えてもらったのですが、おじさん家族はいつもポルトからリスボンに行く際には、少し大回りをしてここに寄ってから帰るそうです。そしてそれが、結構ポルトガル人にとっては定番なコースだとか。

あぁ・・・いいな・・・こんなレイタオンを月2くらいで食べられたら、どんなに幸せだろう・・きっと太るだろうし、遠く離れた国、日本からくるからこそ美味しく感じられるんだろうな・・・とムリヤリ思い出して帰ることにしました。笑

 今回はもう大正解のレストラン選び!!!ポルトガルに来られた方はぜひレイタオンの町、メアリャーダへ足を運んでみてください!そんな遠くへ行けないよ!と言う方はポルトでもリスボンでもレイタオン専門店はありますので、ぜひ食べてから日本へ帰ってくださいね!!!

はやくコロナよ終わってくれ。というかコロナも早くインフルさんのような存在になってくれれば良いのにと願うばかりです。コロナについては、ナイーブな問題なのであまり触れられませんが、とにかく早く自由に渡航ができるようになって欲しい。正直そんな風に毎日思っている私でした。

  
今回紹介したオススメレイタオンのレストランはこちら
 

 


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Profile
筆者:アヤナザ

10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。

最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。