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アヤナザのポルトガル通信

第17回:ポルトガルの美味しい水はLUSOの水


2020.09.18

先週はお誕生日だったため、大学時代のお友達からも連絡が来て色々と久しぶりに話しました。私は大学がシドニーだったため、たくさんの友人はまだシドニーにいるのですが、季節は冬だし、結構海外に気楽に行く生活をしていたので、現状が辛いとみんな口を揃えて言っていました。私たちも辛いけれど、確かにあまりにも普通に1ヶ月置きに渡航するようなライフスタイルを送っていた人々はもっと辛いだろうな・・・と思っています。例年だったらポルトガルにいる時期の今。余計に恋しくなりますね。

さてさてそれでは早速本日の記事へ。

ヨーロッパにいて困ること・・・それはズバリ水!ヨーロッパで水を買うとなると、大体売っているのは硬水。硬水がポピュラーな国へ行くと、その滞在自体が軟水探しの旅になったり・・・日本人の私にとって、それくらい軟水か硬水かは重要なところだといつも思っております。今日の記事のタイトルから見てご察しできるかもしれませんが、気になるポルトガルの水はなんと・・・軟水!!!!ヨーロッパなのに軟水が主な水なんて、またまた日本人に合うことの一つですね。

良くその土地が合わないことを「水が合わなかった」なんて表現しますが、まさにそれ!ポルトガルはその「水」までもが日本人に合うポイントなのです。

そんなポルトガルでミネラルウォーターブランドのトップ3に入るであろうお水「LUSO」の湧き水が出るところへ、ブサコ国立公園へ泊まった帰りに寄って来ました。超軟水の美味しいお水が湧き出ている場所です。

前回の記事、レイタオンを食べに行く前に寄った場所になります。ここは、ブサコ国立公園に泊まったついでに、なるべくたくさんの周辺のものを見るぞ!と意気込んで調べていた時に、「源泉」「鉱泉」「リゾート地」という素敵なキーワードがトリップアドバイザーからたくさん出てきたLuso、さぞ人気スポットなのかと思いきや・・・誰もいない。え?ここがウワサの源泉の場所で合っているのか?と思うほど誰もいませんでした。

LUSOはポルトガルに来たことがある人なら、必ず見ている定番の水のブランド。レストランではかなりの確率で登場するものです。そして同時にLUSOは地名でもあります。日本語で言うところの、「六甲の美味しい水」や「奥大山の天然水」的な感じですね。笑

車を近くに止めた後に、トコトコ歩いて行ってみると・・・出て来ました!!!

Termas de LUSO !!! テルマは源泉。これを見た瞬間に、あ!!!テルマエロマエ!とすぐ出て来る人も多いと思いますが、あのテルマエロマエを書いたヤマザキマリさんも実はポルトガルに住んでいたそうです。

なんとなく納得してしまうのが、以前から述べているように、ポルトガルは人生に深みを見出している人たちの間で人気の国(またはインテリ好みの国)だと思っていて、ヤマザキマリさんはまさにその代表格!!!とでも言えるような人。まぁヤマザキマリさんの作品や生い立ちを読んで抱いている個人的なイメージですが。彼女の生い立ちを読んだ時には、自分の人生がなんてつまらないものなんだろう・・・と思ってしまったほどです。

話は戻して、彼女の作品は大好きなので、「もしかしてここにも来ていたかなぁ〜」などと思ってワクワクしていました。

テルマエロマエと、以前読んだヤマザキマリさんのテルマエロマエがどうやって出来上がったかなどについて熱く語りながら歩いていると、歴史が書いてあるタイルを発見。効能も書いてあり、またまた日本っぽいなぁーと思いました。一応、観光地化はしたいみたいですね。観光客はコロナ前でさえ誰もいませんでしたが。

「サン・ジョアオンの泉」という名前がついていて、トリップアドバイザーにも「超リフレッシュ!最高!」などと書いてあったので、神聖な雰囲気の場所なんだろうな〜などと検索した時は思っていたのですが、意外とローカルの生活区域内に普通に馴染んでいる場所でした。そのため、見つけても、ん?本当にここであってるのかな?という感じを受けたのでしょう。 

 周りには普通にカフェテリアのような場所や、小さなホテルやレストランなどが並んでいて、閑散とした雰囲気。田舎のスクエアのようになっております。地元の人々が2人ほど、5Lくらいの空のペットボトルを持って来て源泉を汲んで帰って行ったりしていました。もちろんフリー。

ここのところ、観光客でごった返しになっているポルトガルばかり見るのに少々疲れていた私たちとしては万々歳でした!やっと、まだ観光客の餌食になってない場所に来れた!という感じですね。笑 皆にポルトガルの良さを知ってもらいたいと思っている割に、こんなことも思ってしまう私たちは、さぞ自分勝手ですが。

しかし、山々に囲まれた小さな町に湧き出る美味しい水を手に汲んで飲んだ時は、最高の気分でした!

色々なところにテルマと書かれているので、やっぱり頭に浮かぶのはテルマエロマエ。大好きなヤマザキマリさんの話に花を咲かせ、美味しいお水をゴクゴク。私は、ブラジルの歌手マリザモンチが大好きなのですが、彼女もマリザモンチの曲が好きらしいので、そういう共通点でも彼女の話題になると結構熱くなってしまいます。

奥へ行ってみると、少し神聖っぽい場所が出て来ました! 教会は小さな小さな礼拝堂がありますが、綺麗なお花がたくさん添えられていて、町の人々に大切にされているのだなぁ〜という印象を受けました。

前にある三角形がルーブル美術館のようで可愛いぞ!!!何があるのかなぁ〜??と思いのぞいてみると・・・

お!

おお〜!!しっかり水が湧いているのが目で見える!!!すごい!!!

源泉をこんな風に囲って形にするとは、なかなかイカしている!!面白い発想です。

書かれていた説明によると、18世紀から様々な病気の治癒の地として大切にされてきたルゾ。山々に囲まれて確かに保養地としてはもってこい!な最高の場所でした。リゾート地と書かれている割には、閑散とした雰囲気の町でしたが、この時期だけなのかな??山々に囲まれた小さな町で「保養地」という言葉は合うけれど「リゾート地」という言葉はちょっと違うかもな〜という印象を受けました。人も少なく私たちとしては最高のリフレッシュポイントとなったので、ブサコ国立公園への帰り道は、是非この秘境へ寄ってルゾのお水で身体を潤して行ってくださいね!

Fonte de São João(サンジョアオンの泉)という名前の場所で〜の泉なんて名前がついていると、いかにもヨーロッパな感じがしてしまいますが、「源泉」などというキーワードを見ていると、どことなく日本っぽい感じがして、ワクワクしてしまいました。今度LUSOのミネラルウォーターをお店で出された時には、こんな場所から来るんだ〜と思いながら飲んでくれると嬉しいです。

  
今回紹介したサンジョアオンの泉(Fonte de São João)はこちら
 

 


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Profile
筆者:アヤナザ

10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。

最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。