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アヤナザのポルトガル通信

第25回:ジョビータの食卓シリーズ【パート2】


2020.12.18

急に寒くなったというか、やっと寒くなったというか・・・冬本番がようやくやってきましたね。私は寒いのが嫌いではありますが、外が晴れているのに暑すぎて何もできないというフラストレーションを抱える夏よりは良いと思っております。後、日本の冬は結構暖かいし、晴れているし、温泉もあるので結構好き。

さて、アメリカの親戚からクリスマスプレゼントが届きました。覚えている方はいらっしゃるかもしれませんが、ポルトの専属デザイナーだったナン・リチャードさんの家族からです。彼女は今年4月に突然の他界をしてしまったのですが、家族の前向きな対応に私たちはとても感心しています。そして文化の違いをこれほど感じたことはありません。日本だったら喪中ですし、色々と触れられたくないし、周りも触れない話題だと思いますが、ナンさんの娘のケイシーはお母さんが毎年作っていたクリスマスケーキのレシピをカードに印刷し、ナンさんの生前に描いたデザインと共に送り、私たちにナンさんが好きだったANTHROPOLOGIEのキッチンセットと一緒にアメリカからスパイスをプレゼントとして送ってくれました。



感動。ナンさんは日本とアメリカのミックスで間柄では「義母の従姉妹」であり、ポルトのデザイナーとして毎日のようにリモートで一緒に働いていた人だったので、私たちはただただショックであまり家族の中でも触れないようにしていました。

普段はアンチアメリカな発言ばかりしている私ではありますが、アメリカ人の「死」との向き合い方から始まり、家族を大切にするところ、クリエイティビティや、クリスマスに関してのパッション&ラッピングのアイディア勝負なところまで、本当に尊敬してしまいます。ラッピングのアイディアはいつもすごくて、これはさすが自由な国で育った人々から出てくるアイディアだなぁと思います。

ME!ME!な文化なところ、破壊大国であること、やるかやられるかというアメリカ文化をよく批判している私ですが、影があればもちろん光もあるわけで、こういう時にアメリカ人の素敵な部分を感じたりしますね。しっかりと母のバックグラウンドである日本にいる私たちとも、繋がりを保とうと立ち上がって色々家族を引っ張って行っている若いケイシーの姿が正義感に溢れているというか、とても暖かく立派な存在に見えました。

(もちろん毎回言っているように、ここを「アメリカ人」で囲うのは間違っていて、あくまでも従姉妹のケイシーがすごいのですが。)

***

さて、アメリカのクリスマスの話を終えたところで話はポルトガルへ戻しましょう。ポルトガルのクリスマスはアメリカほど派手ではなく、日本のお正月のような感じ。ヨーロッパ諸国はほとんどそうですが、もちろんサンタよりもジーザスメインです。

家族で過ごすのが一般的な過ごし方で、クリスマスの定番料理と言ったら色々ありますが、バカリャウ料理とARROZ DOCE(ライスプティング)は代表するものです。



このシナモンがかかった甘い甘〜いArroz doceライスは、ちょっと日本人の舌には合わないものだと思いますが、私たちの家族のように親しい友人が作ってくれるご飯はいつも絶品!!!そしてさらにクリエイティブ!ということで、以前書いた時も人気だったジョビータの家庭料理を今日は第二弾として紹介したいと思います。



暖炉の横でくつろぐ愛犬のビッカ。太陽サンサン!というイメージが強いポルトガルも冬のポルトはとっても寒いです。私はこの友人の家の暖炉が大好き・・・。掃除が大変だとはみんな口を揃えて言いますが、暖炉は私にとって永遠の憧れです。

さぁ、ここでまず最初に感動したのが、娘のご飯をみんな分とは別に作ってくれていたこと。



この時は何か用意するよと言われて、ライスでもあれば大丈夫だよ〜なんて軽い返事をしていたら、子供用のお皿や水のボトルも買いに行ってくれて、子供のためだけのご飯までこんな感じで特別に作ってくれて、余りは持たせてくれたのです。もう泣ける。このポルトガル人のおもてなし精神。日本人と言えば「おもてなし」の心という感じだけれど、ポルトガル人の「おもてなし」も本当にレベルが高いです。これもまた日本とポルトガルの共通する点で、これがあるからお互いとっても相性が良い国民性なのかな〜なんて思ったり。

さてさて、スターターはツナと紫オニオン、お皿はボルダロのお皿。ポルトガルっぽいですね〜



そしてワインと一緒にちょっとしたペティシュコシュもいつも出してくれます。



余談ですが、写真に写っているワインのボトルネックが、この時ジョビータのおうちで使われていて、このワインがたれないように首につけてあるのが良いなぁと思い、私たちもボトルネックの取り扱い始めました。今はウェブサイトで200円で売っているのでよかったら使ってみてください。これは特に利益はとる気はないのでポルトガルの便利グッズとして原価で置いてますし、日本ではあまり見ないので面白いかも。笑

話は戻して・・・これは有名な話ですが、ポルトガル人のディナーやお食事はハイッ!食べましょう!はい、終わり、さよなら〜という感じには一切なりません。飲みながら、食べながら、会話を永遠と楽しみます。私はこの形式が楽しくてしょうがない。永遠と話してられて幸せ以外のなんでもありません。



そしてなんとな〜くワインが良い感じのところで、じゃあテーブルにつこうか!となり、食事が始まります。私を知っている人は「え?あなた飲めないよね??」と思っていると思いますが、そう、飲めなくても「飲め飲め」言われることもなく、心地よくのんびりと時間が流れていくのがポルトガル。たまりません。

あと日本とは違うのは、酔っぱらう人が少ないと思います。まぁさすがに日本もホームパーティーで酔っぱらう人はいないと思いますが、日本人は結構コントロールせずに飲む男の人って多いのかな?という印象を受けます。



ここで少しずつオントレとペティシュコシュが終わったらサラダ、メイン、デザートで出してくれるのがポルトガルの一般的な家庭料理のコース。おうちにお呼ばれした時は大体こんな感じで色々とご飯を出してくれます。

というか、いつもこういう記事を書きながら思うのですが、ポルトガル 人の家族って本当に家でご飯を作ってもてなしてくれる確率がめっちゃくちゃ高い!!!本当に!!!

奥さん大変だよね??!!!といつも思いますが、ポルトガル 人の女性って本当におおらかな人が多く、お料理上手もめっちゃ多い!!!!もちろん人によりますよ!!!でも、英語圏(オーストラリア、アメリカ、カナダ)や、ブラジルでもここまで奥さんが高確率でお料理上手で、嫌な顔一つせずにお家に招かれたことってなかったと思います。



ほんっとにジョビータも例外にもれることなく、いつも立派なお料理がたくさん出てくるのですが、何しろ時間差で出てくるので、パっと見、写真だと寂しいテーブルになってしまっているのが残念。実際はとっても豪華なテーブルで本当に美味しい家庭料理ばかりです。

こちらはジョビータ特製バカリャウのオーブン焼き。



バカリャウの旨味とポテトが中で混ざりあって、その上にクリームソースとチーズ!!!なんて美味しい!!これぞポルトガルの味です!!!

そしてワンプレートによそってもらうとこんな感じ。最初のプレートはいつもゲストからよそってくれます。



よそい方まで上手すぎでしょ!!!と思いますね。もう手が止まりませんが、こういう時、お腹いっぱいならば少し残したりしても大丈夫ですよ。ポルトガルも、お皿を綺麗に食べきらないと行けないという習慣はあまりありませんし、楽しい食卓が1番良いとみんな思っているので、気を遣いすぎる心配もありません。

あと、こういうディナーの時にいつも良いなぁと思うのは旦那さんがめっちゃ奥さんを褒めます。料理が上手だ!このメニューは君のものが1番だ!とか。やはりそういうラテン男性がいるから奥さんも喜んでお料理をしてくれるのかもしれませんよね。



そしてデザートの時間。この頃には大体もうお腹もいっぱいですが、デザートは絶対というくらい高確率で出てきます。本当に用意されていなかったことはないと思う。この日はピーチにハーブとシナモンを載せてオーブンで焼いたもの。

そして一緒に出てきたのが、グラノーラとさっきのピーチをまたオーブンで焼いたもの。



すご!アレンジをきかせてきてくれた!!!なんなんだ!!!!と思っていると、ここにアイスクリームをのせてジャジャン出来上がり!と出してくれたのです。

ウヒョーーーー



アイディアが最高。これ、そんなに大変ではないらしいですがとっても美味しく、日本でやったらかなり喜んでくれるんじゃないかな??と思いました。お友達に作ったら、え!!!すご!と思ってもらえそう!!!

日本のお料理上手さんはレベルが高すぎて、真似しようとは思えない人々が多いのですが、ポルトガルのお料理上手さんは美味しいし手が込んでいるのですが、レシピを貰えば真似できそうなのが嬉しいポイント!!!!オーブンを駆使すればなかなか良いレベルのポルトガル料理が日本でもできるのでは!!!と思います。

あぁ・・・毎年欠かさず行っていたポルトガルにも今年は行けず・・・。去年のこの時期にはまさかこんなことが起こるとは思っていなかったし、ここまでポルトガルが遠く感じる日がくるなんて思いもしませんでした。



またこの暖かいポルトガルの家庭で迎え入れてもらえるのはいつのなるのだろう。。。今年だけだ!と思って我慢してきた渡航だけれども、ここに来て来年もどうなのかな?という不安も。2020年年末に近づくにつれて、「今年は本当に激動の年だったな・・・この世がまさかこんなことになるなんて本当に未来は分からないものだな」とつくづく感じた年となりました。

2020年あと少しで終わりますが、最後だけでも明るい気分で締めくくることができたら良いなと思います。

みなさんも今年はおうちでまったりなクリスマスを過ごすためにも、色々ポルトガルの美味しいグッズをポルトのページからお取り寄せして見てください!ポルトガル旅行はできないけれど、チキンを漬け込むだけの調味料などはとっても美味しいく簡単にポルトガル料理の再現ができますよ!!!

それではみなさんまた来週!

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本日のポルトのオススメピックアップ!!

バランスがとても取れていて主張しすぎない味が日本人にもとってもあうと思うカーザアナディアのオリーブオイル。このクリスマスは3Lのカーザアナディアのオリーブオイルで大きなオーブン料理を作ってみてください!寒く乾燥した冬ならば、ポルトガルスタイルのように、オーブン料理を1週間少しずつ食べて行くことも可能!

お徳用なのにここまで質が高いオイルはどこにも出せないと思います!

https://portodoporto.com/?pid=113786581


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美味しいお料理は美味しいオリーブオイルから!ポルトガルの味をあなたのおうちまでお届けしてくれる最高級のオリーブオイルです!!!少し値段は高いですが、毎日使われる方にはかなりお徳用になっていますのでぜひお試しを!!!ジョビータもオススメのポルトガルのオリーブオイルならば、きっとアナタも気に入ってしまいますよ!!!

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Profile
筆者:アヤナザ

10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。

最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。