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アヤナザのポルトガル通信

第26回:郷土菓子はチョコレートサーディン??


2020.12.28

FELIZ NATAL!!!

日本にいると、クリスマスは結構なんとなく過ぎてしまうというのは今までも感じていたのですが、今年はコロナがあったためますますそんな感じです・・・。そして今までは23日が天皇誕生日で祝日だったため、ちょっとクリスマス感もあったと思うのですが、今年はそれもなく、本当にあら?クリスマス?過ぎていったなぁ・・・なんて。

そんな中、今日はドイツからクリスマスパッケージが到着!クリスマスは嬉しいことにアメリカ、ポルトガル、ドイツと毎年色々な国からパッケージが届き、それが唯一の楽しみでもあるのですが、今年は、尚更嬉しいです!!!このコロナで世界と遮断されたような感覚を味わった今年、なんだか、その中でHOPEをもらえたような暖かい気持ちになりました。いつも食べているSTOLLENよりも味がより一層美味しく感じた今年です。

ヨーロッパやカトリックの国ではクリスマスには全てお店も閉じるし、家族で集合してプレゼント合戦のようになるので、日本の雰囲気とは全然違いますね!

そして娘はプリスクールのクリスマス会でとてもクリスマスを楽しんできていました。ポルトガル語の学校に通っている娘はクリスマスを存分に楽しんでいるようです。羨ましい。娘のワクワク具合を見ていると子供の時のクリスマスは本当に楽しみだったのをなんとなく思い出します。外国の幼稚園は結構クリスマスにはこうしてデコレーションをすることが多く、サンタと写真を撮るのも「あるある」です。



デコレーションもスイーツもものすごい!!!私は、普段健康的に食べているので、最初はこういうのを娘に食べさせるのはどうなのだろうか・・・と感じ悩みましたが、こういう時は思う存分楽しませてあげよう!と決めてからはかなり心が楽になりました。しかしこんなクリスマススイーツを食べて家に帰ってくると、かなりHYPERになっております。笑



***

そんなクリスマスはポルトガルのどんな記事にしようかな?と迷ったのですが、今年はチョコレートがたくさんのクリスマスだったため、チョコレートの記事にすることにしました。毎回、今日はどんな記事を書こうかな?と思う時に、ポルトガルの写真を見ながら「あぁ〜恋しいなぁ〜」とたくさん時間を使ってしまうのですが、最近はもう自分がポルトガルを含め、他の国へ行っていたことすら、だんだんと夢だったんじゃないかと思えるほどにまでなってきました。

そんな中記憶に鮮明に残っていた、スペインに近いトランコーゾ ( Trancoso )という歴史的な町。この町に、またまた恋に落ちてしまいました。トランコーゾ はブラジルのビーチとして有名ですが(私だけかな?笑)、今回紹介するのはポルトガルの内陸部のトランコーゾ です。ポルトガル人の間ではもちろん有名ですが、まだまだ外国人ツーリストに色々味付けされていない穴場なのでオーセンティックなポルトガルが見れるオススメの町。

オビドシュは「城壁の町」としてポルトガル旅行者にはもう有名な土地ではあるのですが、この国では「城壁の町」というのはもはや、そんなに珍しいことでもなく、この町で待ち構えていたのも、この立派な門。この中に街が広がっているのですよ!信じられますか?オビドシュのように街が全部城壁に囲まれている町もあるのですが、ここトランコーゾ は町の一部がお城に囲まれている!神秘!

これを普通として老若男女がこの町に暮らしている様子を見て、「なにこれ?まじ?」と思いました。高校生が普通にこの近くでコーラを買っていた時に、ここがあなたたちの溜まり場って・・・と目が点になりました。最高です。

その城壁の周りにも普通に街がある・・・なんて面白いのでしょう。日本だったら土地がないとかなんとかで、一度全ての壁を崩してしまったりしそうですが、そのまま残っているポルトガル、最高ですね。(まぁ日本では戦争があった背景や色々あるので一概には言えませんが。)

途中、崩れているところもありですが、一周壁に取り囲まれているのが本当に美しい。ベビーカーを押しながらはとてもキツかったので途中で車を取りに行ってまた一周して見ることにしました。

お城の方へ行くと、景色がとても綺麗です。お城はもうお城としてはありませんが、形だけは残っていました。観光地だと、これが思いっきり当時のまま再現されていたりするので、ちょっと興醒め・・・なんてこともあるのですが、ここはとにかく人がいなくて、普通にこれが無料で見れたことに驚きでした。

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これは手付かずのヨーロッパと言ってフランス人や色々な人に好かれるわけだよポルトガル。日本人である自分たちがここに来ているだけで、なんか・・すみません・・・という気分になりましたが、本当に、こんな場所に入れてもらえることが本当にありがたい。

お城からの景色はこんな感じ。さすがポルトガルですね。

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なんともポルトガルらしい。

さて、ここはポルトガルの内陸部。スペインのすぐそば。海が無いんですよね!今だから魚も食べることができますが、昔は全く食べられなかった!そして、そんなトランコーゾ の人々が夢を見て?作った郷土菓子があるというので食べに行ってみることにしました。

連れて来られたのは、壁の中のお店。

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 お肉やジャムやなんでも売っているトランコーゾ のお店です。

そろそろ、今日の記事のどこがチョコレート関係なんだ???と思っている方もいるでしょう・・・ご安心を。この後出てきますよ!!!

ここ、トランコーゾ で有名なお菓子とは・・・「Sardinhas doces de trancoso」ええ??サーディニャシュドセシュ?甘いサーディン?どういうこと?言っている私たちに、「こういうこと!」とウインクして友人が買ってくれたものがこちら。

そうこういうことです。

サーディンの形をした甘いお菓子。外はチョコレートで覆われています。中はこんな感じです。ん?なんだかたい焼きを食べているみたい・・・!

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卵黄の甘〜いクリームが入っていて、いかにもポルトガルのお菓子代表!!!という感じでした。味は・・・「まぁまぁ」です。ポルトガルのご飯って本当に本当に本当〜に何を食べても美味しいのに、ポルトガルのお菓子は「・・・」なことが多いのが現実。

美味しいスイーツに出会えた時は大当たり!だと思って良いと思います。笑 というわけで、エッグタルトはかなりポルトガルのスイーツには珍しい「大当たり」ということです。笑 

色々な町に郷土料理があるのがとても面白いポルトガルですが、郷土菓子もこんな風に色々とあるのがまた日本のよう。郷土料理や郷土菓子はどの国でもあるわけでもないので、こういうところも日本と似ていると毎回思います。

魚が大好きなポルトガル人ですが、内陸部では魚の形をしたお菓子を生み出すほど魚好きだとは・・・笑 人間は必然的に毎日食べているものに影響をうけるわけで、彼らが大好きな魚がまたポルトガル人の温厚な国民性を作り出している要因の一つなのかな?とおも思いました。もちろん日本人に比べたらもっとお肉を食べますが・・・

コロナが落ち着き、また旅行ができるようになったらトランコーゾ は確実にまた戻りたい素敵な町です。今回はクリスマスということもあって、トランコーゾ の郷土菓子に焦点を当てた記事になりましたが、次の記事ではもう少し町の様子なども紹介できたらいいなと思います。

さて、2020年あと少しで終わりますが、今年はみなさん本当にお疲れ様でした。私も疲れました。笑 疲れたというか、まぁ混乱ですね。本当に来年ももちろんどうなるか分からないというか、むしろ来年が本番なんて話を聞くと気が重たくなりますが、それでも新年や年末にはやはり心を切り替えたいという思いになるものです。

このコロナで自由を制限されているような気分で嫌な気持ちにはなりますが、本当の幸せや至福の時間は自分の中にあるということを再発見できる良い機会でもあったのではないでしょうか。来年はもう少し、心の余裕を持てる年になると良いなぁと感じたアヤナザでした。

それではみなさん、良いお年を!!!

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年末年始も外出は控える方も多いと思いますので、お家で美味しいお料理を作ってみてくださいね。昨日もインスタにあげたガーリックペーストですが、本当に使いやすい!塩水につけることによってニンニクのエグミも取れているので、これ一本で料理の味が違うものになります。

少々お高い?と感じるかもしれませんが、原材料はガーリックと塩のみですので安心して食べられます!
ぜひお試しを!!!

無添加ガーリックペースト:700円(税抜)




https://portodoporto.com/?pid=151212629

 

 


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Profile
筆者:アヤナザ

10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。

最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。