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アヤナザのポルトガル通信
第33回:バイリンガル の悩みとクリスティアーノロナウド
2021.04.30
念願のバカリャウは結局検疫で止められてしまい、連休前に手元に届かず。はっきり言って悲しいです。コロナやスエズ運河の一件で色々と上手く行かないことが続く私たちの仕事。現地でもあれやこれやとハプニングが続き、やっとポルトガルを出て私たちの管轄範囲内に入り、安心だ!と思った瞬間にこの騒ぎ。
不安定な世界の中で、ここまでしてポルトガルのものを日本に届けたところで、果たして自己満足ではないか?みんなのために何かを届けられているのか?喜んでもらえるのか?そんなネガティブ思考が頭の中を疼くこともありながら日々過ごしている私たちです。
大した動画ではないのですが、そんなバカリャウのことを簡単に説明した動画を載せました。文字でツラツラと書くよりも、言葉で伝えた方が伝わりやすいかなと思い・・・
*バカリャウの説明はこちらから
10分以内に終わる動画ですのでぜひ見てみてくだされ!
さてさて、ここのところポルトガルには行けないし、他の国にも行けないし、私のポルトガル語がどんどん失われてきているように感じます。私は3か国語を話すのですが、自分の頭の中には、一定のキャパシティが決められているというか、限られているような感覚がして、どれかの言語が達者になると、どれかの言語が失われる・・・。バイリンガル やマルチリンガルでも、色々なスタイルの方がいると思うのですが、皆はどうなのだろう?
最近はずっと日本にいて、日本語が上手くなってきたと自分でも思います。なんと言うか、日本人なので当たり前なのですが、日本語で使う絶妙なニュアンスや言い回し、「大丈夫」や「いいです」の使い方や敬語などが、前よりも考えずに使えるようになったし、意味が分かるけど使わない言葉を使わなくなったと思う。笑 なんというか、前は知らない人と話す時も「この人変だな」と思われていないか、態度が偉そうではないか、やたら心配でしたが、そういうのが無くなったかなと。
しかしその反対で、ポルトガル語がどんどん失われつつあります。
娘はポルトガル語学校へ通っているので、送り迎えの時に先生とポルトガル語で話すのですが、今日はパッと言葉が出てこなくて、帰りの車の中で、こうやってポルトガル語忘れて行ってしまうのかなぁ・・・と心配に。それと同時にハッキリと言うことも少しずつなくなってきて、自分の主張ができなくなってきたようにも思いネガティブタイムスタート。
その時期にどんなバックグラウンドの人たちと一緒にいるか、どんな環境で過ごしているかによって、どのバージョンの自分が出てくるかが変わるので、若い頃には自分のアイデンティティがよく分からなくなったり、所属グループが分からなく、多重人格者のように感じて悩んだことも。この年になると、客観的に自分を見つめることができるので、「あ〜最近は日本人バージョンに完全になってきてるなぁ」と観察できるので良いですが、次に外国に出た時には苦労しそうだなぁと思いました。
日本語と外国語は(この場合ポルトガル語や英語)は声を出す場所が違うと思っていて、日本語をを発声する時には私の喉は締まります。英語やポルトガル語を話すときは喉が開く感じ。そのスイッチを簡単にオンオフしておけるように保たないといけないのが難しい。そして何よりも問題なのは、日本語を話しているときは物事をハッキリ言っては行けなくて(それはきっと失礼な態度と取られるから)、逆に英語やポルトガル語を話しているときはハッキリと意思表示をしないと逆に失礼なことをした結果になると言うことがよくあるので、この全く違う文化圏の中両方に身を置いて生活をするっていうのは本当に厳しいなぁと送り迎えをしながら考えた本日でした。
若いころにはマルチリンガルよりも、モノリンガルの方が人生イージーモードなのではないか。2つの国で自分の立ち位置を維持するのって本当に無理がある。とネガティブなことばかり思っていましたが、母になってからは、色々な見解を娘に説明できるので、マルチリンガルやハイブリットな文化の中で育って良かったと思っていたので、本日は久しぶりのネガティブループでした。
外国では堂々と歩いてないといけないけれど、日本でそれやったら偉そうな女になるので、ちょっとペコペコ気味に運転とかもするようにしたりするしね。マルチリンガルの若者も増えていると思うので、その悩みは普通だよ!ということを記したくて本日は自分のネガティブループをちょっとここに書いてみました。
そんなことがあり、最近はクリスティアーノロナウドのポルトガル語を聞いて、耳を鍛えるという方法に出たら、クリスティアーノロナウドが好きになってしまったため、CR7のブログを書くことにしました。笑
前置きが長かった・・・
ということでお待たせしました!今日はクリスティアーノ・ロナウド博物館の紹介です!!!!
マデイラ空港の名前がクリスティアーノ・ロナウド空港という名前になるとなった時、オイオイオイ!!!という話になっていたりしたので、マデイラ島に行ったら、もう至る所にクリスティアーノ・ロナウドがチェ・ゲバラのように祀られて(笑)いるのかな〜なんて思っていたら、そうでもなかったので、少し拍子抜けしてしまいました。
もっと、ウワァ〜となる程に押し出して欲しかったのですがね。彼はすごいプレイヤーで、超イケメンで、ゴリゴリマッチョなのは周知の事実ですが、何よりもタレント性があると思う。「こんなの恥ずかしくてできないよね」ということもやり遂げてしまうので、最初はオイオイという冷ややかな目線で見ていましたが、最近は貫くスタイルが好きで結構好きなプレイヤーです。
CR7 MUSEUに行くと決めた日は朝からちょっとワクワク。噂のCR7 MUSEUはどこにあるんだ〜???!なんかグッズ販売とかすごそうだから買っちゃおうかな〜?なんてウキウキしていると、あれ?意外に地味。フンシャルの1番メインの海岸通りの本当に終わりの方にありました。
ほほう。そして、目の前にはやっぱりクリスティアーノ・ロナウドがマデイラをバックにそびえ立つ!!!
と思ったら、ネットに書いてあったよりも意外に小ぶり。そして、あんまり人もいなかったので、オォ・・・こんなものか・・・!という感じでした。この銅像に限ってはハッキリ言うと、誰か分からないくらいのクオリティかも。笑
と言うことで写真は撮りつつ、早速入場!!!入った瞬間、貴重なユニフォームが受付にありました。サインがいっぱい!
歴代の受賞した時のロナウドの写真が大きく貼り出されているのですが、このシャンデリア?がなんだかちょっと昭和っぽい雰囲気ではあります。笑 まぁこれも一つポルトガルらしくていいのですがね。
ライトとかが、バブリーな公民館。ちょっと南米の結婚式パーティー会場。みたいな雰囲気がありました。笑 伝わるかな〜
階段を降りて下へ行くと、オォ〜すごい!数々のトロフィーが待ち構えています!!!しかし、これはコロナの前なのに人がいない!!!
これを全てクリスティアーノ・ロナウドが取ったと思うと、やっぱりすごいプレイヤーだ!と思いますね。ヨーロッパ最優秀選手に与えられるバロンドールなども!
こちらはシーズンで最も多くの得点を挙げた選手に授与されるゴールデンシューThe European Golden Shoe
もう家には置いておけないんだろうな!と思うほどの数!!!すごい!何年にもらったなどと書いてあるので、それを見て行くと、彼はずーっとトップ選手なんだな・・・と当たり前のようにスゴイことを成し遂げているのだなぁと思いました。
壁にはだんだん大きくなって行くクリスティアーノ・ロナウド。
途中から急にイケメンになったように見えるのは気のせい?笑
博物館には2体ほど等身大の蝋人形があります。
結構大きい!!!首の太さがハンパないですね!
最後には、ここの管理をするクリスティアーノ・ロナウドの従兄弟を発見。目鼻立ちが似ていてビックリしました!
あの「派手」の代名詞のようなクリスティアーノ・ロナウドの博物館ということで、ものすごいビックでギラギラのものを想像していただけに、あまりにもこじんまりとしている博物館に驚きを隠せませんでした。
運営しているのはロナウド自身ではないので、このような派手目の公民館みたいな雰囲気を醸し出しているのかもしれませんが、置いてあるものはすごいものばかりでした。
後、世界中から手紙が届いていたのですが、張り出されている手紙などは、中国や韓国などのアジアからきているものがたくさんありました!前も、熱狂的なクリスティアーノロナウドのファンが韓国人の子でいたのを思い出して、韓国などでは大人気なのかな?と思いました。日本では、女子が「クリスティアーノロナウドのファンなんだよね〜」って言っているのをあまり聞いたことがない気がする。笑
クリスティアーノロナウドは、まぁ知ってるけど、どこかのヨーロッパの国のイケメンのサッカー選手。おしまい。というイメージが日本ではあるのかも。
期待していた、ここだから買えるおみやげや記念品は良いものが全然なく、ちょっとションボリ。あんまりサッカーが好きでない人は「なんだここ」と言う感じを受けるかもしれませんが、サッカーファンの人には貴重なものがたくさんある楽しいスポットだと思います。
コロナが収まり、ポルトガルに行けるようになったら、ぜひマデイラ島のCR7ミュージアムに行ってみてくださいね!海辺の散歩ついでに寄ってみたらきっと楽しいと思います!
最後に・・・奥さんというか彼女がスペイン人なので、最近は彼があまりポルトガル語で話しているのを聞かないので、少し寂しく思いますね・・・
CR7 MUSEUM
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旅行ができない今、どんなことができるかな?と思いお家でできる串刺しレシピを考案しました!
ポルトガル調味料マッサをベースにして応用編として作った、「Tempero Doce」で作ったポルトガル料理のエスペターダは、なかなか自分では出せないポルトガルの味の調合を現地してしたモノを、日本に連れて帰ってきたヒトビンです。ポルトガルらしいハーブとパプリカの香りがお口の中に広がって、一気にポルトガルの気分に浸れます。
パプリカ&ハーブの調味料:700円(税抜)
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10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。
最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。