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アヤナザのポルトガル通信
第34回:足がすくむジオラン岬
2021.05.29
ポルトガルに行けなくなった今、私は昔の記憶を辿りつつポルトガルの情報をこのポルトガル通信で配信しているのですが、先週イタリアのロープーウェイが落ちた話を聞いて、やっぱりこう言うことってあるんだなと思ってポルトガルのある場所を思い出したので今日はそこの記事を書きたいと思います。
本日紹介するのは、マデイラ島の有名な観光スポットの一つ。
Cabo Girão
です。ヨーロッパで1番高く、世界でも2番目に高い岬として有名で、589メートルの高さを誇る岬です。「1番を誇る!」ではなく、2番目というのがなんともポルトガルらしいですが、そう言うところも日本とちょっと似ていて好きです!笑 ナンバーワンは別にいらないよ・・・なんてね。
そんなジラオン岬なのですが、ここにいる間私はずーっとずーっと不安だったこと・・・
「ここ大丈夫?」
「落ちない?」
「崖を信用しすぎではないか?」
と言うこと・・・。
それでは早速どんな岬だったのか見ていきましょう!私たちは早めに起きて、フンシャルから車で出発です!マデイラっぽい地形を遠目から見るドライブはとっても爽快!
小規模な段々畑のようになっているバナナ畑の姿もミモノです!目的地はフンシャルから車で30分ほど!
マデイラ島の風景というのはいつ見てもポルトガルらしくなく、南米っぽさと、日本っぽさとアジアっぽさと色々不思議な雰囲気が混ざっている感じを醸し出しているな〜とドライブをしていると思います。
さてさて、ジラオン岬に行くには、大丈夫か〜?という細くて狭い坂をグリグリと登って行くのですが、途中にある展望台から見える景色が絶景!!!ちなみにマデイラでレンタカーをする時には少しお金を足してでも絶対に絶対にオートマにすることをオススメします!一応日本ではマニュアルの免許を持っている主人もアタフタする思いが多いほど坂道が多めなので。
島中に日を浴びたい!とばかり広がる段々畑の光景はとっても美しい!しかし、平らな土地が全然ないので、「ちょっと日本にいるみたいだな〜」とやはり思いました。もちろん日本よりもっと激しいですが・・・。ちなみに私は平野が好きです。
アレンテージョなどの写真を撮ってもどう考えても日本っぽくはなりませんが、マデイラはたまに日本っぽい写真が撮れる気がします。この写真とかも。やはり島だからですかね。
その一方で、下の写真のような景色を見ると、今私たちは本当に大西洋にポツンと浮かぶ島にいるんだなぁ〜と感じます。マデイラ島は「大西洋の真珠」と呼ばれていると聞いたことがありましたが、確かに、ここから見るとそうなのかも・・・なんて。
この絶景スポットからもう少し登って行くと、早速到着!!!
意外や意外、ゲートは開けっ放しで入場フリーでした!観光が重要な資源のこの島のこんなしっかりした観光地なのに、入場料を取らないのはなんだか親切!!!
しかし駐車場は少ししかないので、この辺りに路上駐車をしている人ばかりでした。細い道をクネクネ行くので、スポットの取合いは大変そうで、私たちは何とかスムーズに行けましたが、途中でスペイン人と相手はイタリア人かな?と言う人々が正面で車を向かい合って言い争いをしていました。
私たちは子供がいたからか、周りも親切で何の問題もなく止められましたが、駐車のスポット争いは国民性が出るな〜とスペイン人、フランス人、ポルトガル人ドライバーを見ながら思いました。今となってはそんな普通に見れていた光景も恋しいものです。
車を止めて少しずつ歩いて行くと、ちょっとしたカフェやお土産やさんなんかもありますが、なんだかやっている人たちはポルトガル人じゃない感じ?マイデラっぽい果物のキャンディーもどこにでも売っているものだったので、ここでのお買い物はあまりオススメしません。
動いていないゲートをくぐりがけの方へ歩いて行くと、
展望台には一本の美しい木が!!!うぉ〜〜〜!!!結構な迫力!!!
早速ソロリソロリと向かうと・・・出ました!!!ガラスの床!!!
これね!!!これなんです!これを見ていて、これ本当に大丈夫??絶対に大丈夫って言える?日本ならもう少し安心感はあるけど、これ本当に人数制限とかしなくても大丈夫なのか??とここにいる時にずっと思っていました。それなので、今回のようなイタリアのロープーウェイが落ちる事件を見るとやっぱり大丈夫じゃない気がする・・・って思ってしまいます。
みんなこういうの好きすぎ!!!!私は苦手なので、1回だけ通った後は、木の上から娘と遠くを見ていました。
落ちることはないと思いつつ、床にヒビが入っているし・・・そもそもこれを建てている土台の崖が崩れることないの?とずっと風景よりもガラスを観察していたので、ロープーウェイの話を聞いてやはり気を付けるべきだ!なんて思ってしまいました。
ついでにもうちょっと話を進めて行くと、リオのクリスト・ヘデントールのところで「これ絶対いつか落ちるんじゃないか?」と思ったことを同時に思い出しました。
絶対危ないよね。何が危ないってヨーロッパ人ってこういうところでジャンプとかするツワモノもいるんですよね・・・大丈夫だと分かっていつつ、なんかやっぱ大丈夫じゃない気がしますね!
イタリアのロープーウェイ事件の生でちょっとばかりネガティブなってしまっておりますが、ここの展望台、周りにはダイナミックな景色が広がっています。綺麗〜!!!
そして何よりも、目の前に広がる
大 西 洋!!!!
青〜〜〜〜〜〜い!!!!!
太平洋をいつもみている自分たちは、その事実だけで興奮でした!!
というかこの青さ、本当に感動。ハワイなんかも青くて感動するけれど、やっぱり大西洋という自分とは遠い場所にいる事実がなんとも興奮させますね。
うぉ〜 何度も言いますが、ガラスになってる部分はやっぱり怖い!!
風が吹くと足がすくむけれど、なんだか気持ちがいいスポットです。しかしやはり床のヒビは直して欲しい!!
580メートルの崖の上に造られた展望台。ロープーウェイ事件と思い出した記事として引っ張って来てしまったことは申し訳ないですが、この場所自体は本当に「今、自分はとぉ〜く離れた大西洋にポツンと浮かぶ小さな島にいるんだ!!!」と、実感できる素敵なポイントなので、是非ともコロナが落ち着いたら行ってみてくださいね。
#マデイラ島 #ジオラン岬
旅行ができない今、どんなことができるかな?と思いお家でできる串刺しレシピを考案しました!
ポルトガル調味料マッサをベースにして応用編として作った、「Tempero Doce」で作ったポルトガル料理のエスペターダは、なかなか自分では出せないポルトガルの味の調合を現地してしたモノを、日本に連れて帰ってきたヒトビンです。ポルトガルらしいハーブとパプリカの香りがお口の中に広がって、一気にポルトガルの気分に浸れます。
パプリカ&ハーブの調味料:700円(税抜)
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10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。
最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。