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アヤナザのポルトガル通信
第7回:チャーチルが愛した小さな漁村
Câmara de Lobos
2020.06.26
前回はマデイラ島の記事を書いたところ、色々な質問がDMから来たので今回も続けてマデイラ島を紹介!
マデイラ島と言えばイギリス人がとても多い島であり、イギリス人と言えばチャーチル。笑
無理矢理こじつけましたが、この島はチャーチルが気に入ったことでも有名な島なのです。
個人的な意見を書かせてもらうと、マデイラ島はあまり日本人受けしない島だと私は思います。
なぜなら湿気がすごいし、何より島なため、平らな場所が全然ない。崖やら、山やらはたくさんあるのですが、
この島っぽい地形や気候、それに雰囲気・・・待てよ日本と一緒じゃない?!!!!
と気がついてしまいました。
特に私たちは自然が好きであり、
普段から地元の山や海、川などで遊んでいると、あれ??ここ、地元の〇〇に似てない?という場所がたくさんあります。
マデイラも島だし、日本も島国。やはり雰囲気が似てくるのだと思います。
そのため、私たちはアレンテージョのどこまでも広がる土地や、ドウロのどこまでも広がるワイン畑などに魅了されます。
しかし、この島はイギリス人や他の北ヨーロッパ人を魅了して止まない!
その中でもチャーチルが好きだった場所として、Câmara de Lobos(カマラ・デ・ロボス)というとても小さな漁村があるので行ってみました。
フンシャルから車を飛ばして20分ほど。
小さいとは書いてあったけれど、本当に小さい!!!笑
Câmara de Lobos(カマラ・デ・ロボス)はマデイラ島の中でも必ず観光オススメスポットに載っているMUST SEEポイントなので、もっと分かりやすいと思ったのですが、着いた時に、
ココ??
ここでいいのな???
と思うほど小さい漁村でした。だからチャーチルは好きだったのでしょうね。お忍的な。
浮いている船がカラフルで可愛い。
やっぱりちょっと南米みたいな感じです。
この正面にある白い建物がPestana Churchill Bay というカフェ&ポウザーダ。しっかりチャーチルの名前が入っていますね。
Câmara de Lobos(カマラ・デ・ロボス)の歴史地区では1番に出来たホテルだと書かれていましたが、まぁこれだけ町が小さければそうだろうね・・・と思う私。フィッシュマーケットを改造されて作られたポウザーダだとか。
この雰囲気がどうやらとても北ヨーロッパ人は感動するようだが、何度も言わせて頂くと、日本によくある感じのめちゃ小さなハーバーです。関東は分かりませんが、少なくとも私たちの家の周りでは良くある感じ。しかし、この先に大西洋が広がっていると思うと、その事実にはドキドキするものです!
ここはとにかく崖が多く、散歩中にはこんなトイレを発見。
これ公共トイレ。こういう元あったものを上手く利用して素敵な雰囲気にするポルトガルが大好きです。
さてさて散歩をしつつ色々観察していると、こんな崖にレストランが。
それよりここの小さな小さなビーチと呼んでいいかすら分からないビーチ的なスポットに、イギリス人がビキニで寝転がったり、泳いだり、日焼けしているのを見て、ついつい笑ってしまいました。ここもまた日本の海っぽい。
しかし目の前に広がる大西洋は圧巻!海はやはり最高ですね。太平洋を毎日眺めている私たちは大西洋を目にして「遠くに今いるなぁ〜」とシミジミしました。
それではここでランチ休憩。
テラス席は、とても心地良い風とブリティッシュイングリッシュの風が。ここは本当にポルトガル?というくらい観光地にはポルトガル人がいませんでした。
さてさて娘のトマトスープと共にランチの始まり。いつもポルトガルで最高だと思うのが、子供用に何かを作ってくれること。
例えば、ここでは、子供用のスープがありますか?と聞くと、ウェイターが「こんな風なスープがあってアレンジもできるよ〜。卵とかアレルギーがなかったら入れる?」などと言ってくれます。
それも、アメリカの様に「はい!チップちょーだい!」という顔をせずに!!!!
もちろん私たちは特に子供がいるため、チップを置いて行きますが、
アメリカの様な強迫観念は一切ない!気持ちよくお金を置いていけるのがポルトガルです!
そして次は BOLO DO CACO!(ボーロ・ド・カコ)
みなさんこれ覚えていますか?これは以前のブログでも紹介したマデイラ島の郷土料理!ガーリックバターとコリアンダーを塗って出てくることが多いマデイラ名物のパンです!モチモチで美味しいですよ〜
マデイラにいる感じがするな〜!とBOLO DO CACOを大西洋を眺めながら頬張り次はポルトガル名物のArroz de Polvoの登場!
私のブログにはすでに何度も出てきているポルトガルの「タコご飯!!!」そろそろ覚えて来ましたか?
このタコご飯(ARROZ DE POLVO)はあるとすぐにオーダーしてしまうので、ブログの読者さんはもう覚えてくれたのではないでしょうか!!!
日本でも作ってみたらとっても美味しかったので、レシピもウェブサイトに載せておきますね!
?Arroz de Polvo (ポルトガル風タコご飯)のレシピも載せておきました。
?クックパット はつくれぽが届いていました!
そしてそして、本日みなさんが新しく学ぶのはこちら!
これ、なんだと思いますか〜?
料理名は Filetes de Peixe Espada com Banana e molho de Maracujá
はい出ました!めちゃクチャ長い料理名。Espadaは覚えていますか?マデイラ島で有名な黒太刀魚これです!今日はおさらいが多いですね!
Banana e molho de Maracujá はバナナとマラクジャソース(パッションフルーツソース)です!!!
そう、この料理もマデイラ島の郷土料理で、マデイラ名物の黒太刀魚にマデイラ名物のバナナを乗せて、マデイラ名物のパッションフルーツをかけてしまいました!という料理!!!!
とことんマデイラらしい料理です!!!
味はというと、まぁまぁまぁ・・・・
やっぱり私はマデイラ料理よりも、ポルトガル本土の料理の方が好きです。
でもフライに甘いソースをかけるのは美味しいと思いました!割と合うコンビネーション。
最後のシメは BOLO DE MEL!!!!
これはもう、このポルトガル通信の読者さんならわかりますね!!?
先週の記事で出て来たばかりの、マデイラの郷土料理の ボーロ・デ・メル!!ドライフルーツやナッツ、スパイスがたくさん入っているマデイラのケーキです!
これだけ食べて合計は38,35ユーロでした。
今回の小さな漁師町カマラ・デ・ロボスのお散歩はマデイラの郷土料理を今こそ味わいなさい!!!と言わんばかりの散策
となりました。
何にでも、好き嫌い、合う合わないがあるのは当然で人それぞれだとは思いますが、ポルトガルは色々な地域や場所により郷土料理がたくさんあるのが、日本のようでとても面白い。お土産のお菓子なども名物がところどころによって違うのも本当に日本のようで発掘して行くのがとても面白い!!!
最終的にはマデイラ郷土料理紹介になってしまった今日の記事ですが、チャーチルが愛した小さな漁村カマラ・デ・ロボスをぜひ歩いてみてください。大西洋を見渡しながらのんびり歩くカマラ・デ・ロボスの町はとても哀愁漂う素敵な場所ですよ。
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今回紹介したチャーチルが愛したCâmara de Lobos(カマラ・デ・ロボス)はこちら
Profile
筆者:アヤナザ
10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。
最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。
10代の頃からフランス、オーストラリア、ブラジルと様々な国々にて10年ほど海外生活を送った後、いわゆる西洋文化の中ではポルトガルが日本人に1番合うと確信。ポルトガル移民が多いブラジルはクリチバに在住中、ポルトガルと出逢い、2014年ポルトガル食品のインポーターに。
ポルトガル語、英語、日本語の3ヶ国語を話す。1児の母。趣味は茶道とフルート。
最近は「ZEN」と「マインドフルネス」について調べるのが好き。